12、国王・王妃
『自称勇者は貴族子女様のおかげで、吹っ切れました。
友達ができて良かったですね。
さて、大々的に勇者の血族であることを公表し、更に勇者を名乗ると言う事がどういう事になるのか?
きっと、彼女の予想通りに行くところと、行かないところが出てくるに違いありません。
これからの彼女の活躍を私と一緒に期待しましょう。』
「ここに先ほど城の門を騒がせた女はいるか!?」
ムグムグ、それはモグ、私。
ムグウ!・・・ゴキュン。何か用?
「現在「パクパク」魔族の侵略を「ムグリ」受けている中、王の治世に「ゴキュゴキュ」よって保って「ゴクン」いる平穏を無「スイマセンーン、オデンおかわりー」用な騒ぎ「パク」を起こし、民た「まだかなーまだかなー」ちに有らぬ不安を「きた、いただきます」抱かせ・・・
食うのをやめろ―!!!私が話している中、何をしているのだ!」
何って、ごはん。
ココはいま、ご飯を食べるところ。
間違っても大声を出して捕りものをする場所じゃない。
「口答えする気か!!ええい!!従わんと言うのなら、力づくでもしょっぴかせてもらう!!」
「ちょいまち!!」
「なんだ貴様は!」
「まぁまぁまぁまぁ。ちょいとごめんやで?通してやー、ごめんやでー。
さて!!こん場はうち、女商人にまとめさせてくれへんかな?
確かに、この女の態度は悪いけど、それはあんたらかて、この店の営業妨害ってとこから言わせてもろたら、うちら客からしたら変われへん。
そこでどないです?
あとほんの少し待てば、あの女も飯食い終わるで?
うちとしては、この店の飯を一日でも食われへん日が有るのは忍びない!
けど、このまま捕りものやってしもたら、店が壊れてしまうかもしれへん!
それはうちらみたいなこの店のふぁんからしたら働く意欲が無くなってしまう事も同義や!!
なに、ここのオデンは旨いから箸が止まることもあらしまへん。
ほんの少し、ほ~んの少し待って下されば、
すーぐに食い終わりますさかい。
ほれ言うてる間に食い終わってしもた。
これでゆっくりと、店壊さんように連れて行って「すいませーん、スキヤキってどんなのですか?」
って、まだ食うんかい!!
今のは『迷惑をかけたな。」って言うて渋く去っていくとこやろ!!?」
じょうだん。
ありがとう
「どういたし「オデン美味しかった。お代はここに。」って店にかーい。」
こっちもじょうだん
「・・・そろそろいいか?」
うん。
私を捕まえたい人が居るんでしょ?その人のところに連れてって。
お礼は言わない。お父さんを利用して裏切ったあなたには、恨みごとの一つでも言わないと気が済まない。
「かまへんよ。この店のためや。」
そう。
だけど、助かった。
儲かってまっか?
「!!?
・・・ぼちぼちでんな。ニヒヒッ」
じゃ、行こう。城でしょ?
「・・・さ~て、商売商売!の前に腹ごしらえや!
すいませーん!スキヤキお願ーーい!!」
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「早く入れ!!」
ここ?
ここは牢屋。なんで?
「いいから入れ!!
全く、民たちを無用な騒ぎで不安に駆り立ておって。
数日この中で反省しておれ!!!」
あれ?もしかして失敗?
・・・まぁいいや。
いつでも出られるし、数日なんてすぐだし。
けど暇・・・何かないかな?
???何この傷?
右? 下?
右? 斜め左?
馬鹿が見る
・・・私は馬鹿じゃないもん。
素直。そう、素直なんだ。
素直な私は馬鹿なんて言われると、とても腹が立つ。
素直な私は腹が立てば、壁を殴っても仕方ない。素直だから、馬鹿が見るなんて言葉の上を殴っても仕方ない。
そう仕方ない。仕方ない・・・・・
せいやーーーー!!!!ドンッ!!!!
フゥ、すっきりした。
ナンダナンダ?ナニカユレナカッタカ?マサカシロハユレナイダロウ。イヤデモ・・キノセイダッテ
・・・何も聞こえない。
??古い壁?
ここにも傷?
『勇者 んてな んじゃなかった 普通 いい 皆裏 る
にたい 死 ない 死 ない
女 侶 看 森の ・女 族 女 女騎 男僧侶 老 使い
皆 ね 大切 やっ 死ね 死に ない
帰りたい ニホンに帰りたい』
勇者?
お父さんは此処にいた?
それも森の民・女と出会った後で?
どういうこと?
「おい!!何をしている!!」
別に何も。
「そうか、ならいい。
とりあえず、出ろ!!」
数日はここで頭を冷やすんじゃなかったの?
「王様たちがお呼びだ。
ついてこい!」
わかった。
「全く、王様たちもなぜこのような小娘に興味を持たれたのか・・・ブツブツ」
やっと会える。結果オーライ。
・・・お父さんは此処で何を思ったの?
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「お前が最近勇者を名乗り、先ほど門の前で騒ぎを起こした自称勇者か。
ふむ、確かにあやつに似ておるな。特に目がそっくりだ。
何にも諦めようとしない生意気なあいつにな。」
お父さんの悪口を言うために私を呼んだの?
「無礼であるぞ!!この方は人間の国、国王様と王妃様方であらせられる!!
図を慎めぃ!!」
「構いませんわ。
あの方は私たちの仲間。
その子供であれば、私たちが王族として振舞う必要はありません。
・・・但し、あなたたちは少し出ていてくれるかしら?
仲間の子供よ。せめて、楽な空気で話したいじゃない?」
「しかし・・・いえ、分かりました。」
「チッ」
「・・・さ、邪魔ものは居なくなったわね。
あなたが勇者様の娘って本当!?
確かに目元とかは似てるんですけど、確信が欲しいっていうか!?
そう!例えば、魔王討伐の旅について私たちしか知らないようなお話とか聞かされていない!?」
「おい」
「何よ!?あんたなんかお呼びじゃないわよ。
あ~でも、腕前だけはあの人譲りに強いんでしょう?
魔族の国にフラッと一人で出かけて、帰ってこられるんだし、こいつが差し向けた暗殺者もものともしなかったみたいだし!!」
「な、なぜ知っている!!?」
「あんた馬鹿でしょ?あんたが知ってて、私が知らないこの国の事なんてこの20年でほとんどないわよ!
で、どうかな!!?
何か簡単に証明できるモノとかない?」
はにゃ!?あ、えー
女僧侶はくそビッチ、貴族子女はツンドラ、女騎士は最低女、商人女はDQN
お母さんはお父さんがそう言ってい・・・
「っ!!
そう・・・そうね。
ごめんなさいね。
少し気分が舞い上がり過ぎていたわ。
私たちがした事がした事ですからね。
ごめんなさい。あなたのお父さん、勇者様にはひどい事をしたわ。」
「ふん!」
「・・・だけど、今この国には<勇者>が必要なの。
長引く魔王の侵攻による魔物の被害は甚大
既に国民の不満は爆発寸前。
あなたは、門で宣言しましたね。
勇者として平和をもたらす、と。
その言葉に偽りはありませんか?」
ない。
あれは私が勇者になるための言葉。だけど、そこにウソはない。
今までいろんな人と話して思った、心からの言葉。
私はあなたたちに利用されようとも勇者となる。そして、この「世界」に平和をもたらす。
「そう、ならば王妃であり、前魔王討伐からの称号『聖女』を持つ僧侶として
これよりあなたを<勇者>として認めます。」
「国王たる俺を通さず、何を勝手に!!」
「少しは黙りなさい!!あなたが今まで勇者様にしてきた事と、彼女にしてきた事!
それを考えれば、あなたが、今ここで平然として玉座に座っていられる事すら奇跡なのです!!
分を弁えるのはあなたの方!!
今はまだ魔族や魔物の問題が有り、国を徒に動揺させられない為、お情けで王として認められている事をいい加減認めなさい!」
「な!な!なにを言って・・・!」
「さぁ、あなたは今から勇者です。
あなたが思う平和を目指して歩んで行きなさい。
勇者の称号はその道の先にあなたの望むものを照らし出すでしょう。
願わくばその道の中にみなの幸せを。」
「今日の夜、私の部屋までお越しなさい。
勇者についてのお話をしてあげるわ。」ボソッ
「認めん!!俺は認めんぞ!!」
「さぁお行きなさい。
勇者としての活躍を期待しております!」
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あ~びっくりしたー
なんか想像してたのと全然違うわよ?
想像の斜め上ってとこもいいとこ・・・
コホン///
想像の斜め上、けど、お父さんが好きなるのは活動的な女の人ばかり
・・・夜
どうやって入るの?
王妃様が少しはっちゃけちゃいました
あれー?おしとやかにするつもりだったのに・・・
これがキャラが勝手に動くってやつか
次回は王妃様へ夜這い(笑)した後、勇者として本格的に活動し始めます
勇者と娘の区別のため、自称勇者を女勇者とします
勇者はそのまま勇者です




