11、貴族子女・友好
『自称を捨てて、本当の勇者を本気で目指し始めた
自称勇者の彼女。
時を同じくして、人間の国も魔族の国も動き始めます。
・・・これをご都合主義って言うんでしょうかね?
森の民の集落から人間の国に戻ってきた彼女は勇者になる方法を考えます。
彼女の勇者としての旅は此処から始まるのです。』
人間の国よ、私は帰ってきたぞー・・・
さて、私はこれから勇者になる。
勇者になって、信頼と信用を勝ち取るのだ。うん
ところで、どうやったら勇者になれるんだろう?
勇者・・・勇者は魔王を倒す
つまり、魔王と反対のモノ。
魔王は殺さないでほしいといった。友達になった。
私は魔王を倒せない、つまり私は勇者になれない。
ほんとに?
勇者は勇気の有る者・・・げっ歯類のしっぽ?
違うか。違うなぁ。
そもそもバハ○ートはこの世界にいない。・・・メタな発言はここまで。
真面目にいこう、真面目に。びーくーる。
前提1、私は魔王を倒すことで勇者にはなれない。
前提2、<勇者>はただの称号。これは間違いない。
前提3、昔の勇者はこの世界に落とされた時からずっと勇者の称号を与えられていた。
?『与えられていた』・・・誰に?
国に。
国に認められれば、魔王を倒さなくても私は<勇者>になれる。
なら国に認められるにはどうすればいい?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思いつかない。
誰かに聞こう。
ねぇ、勇者になるにはどうすればいい?
「は?
頭大丈夫?」
えっと、
ごめんなさい?
「いや、謝られても・・・」
邪魔した。ばいばい
「あ、あぁ。」
知らない人に聞くのはダメ。
なら誰に聞いたらいい?
とりあえず行ってみよう。
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そんな訳で来ました貴族子女邸。
「どんな訳ですか、どんな。」
かくかくしかじか、ぱっぱらぱーのぽっぽこぴー
「なるほど、勇者になるにはどうすればいいのか、ですか。」
通じた。
ほんとに人間?
「貴族ともあろうもの、相手の表情から100を知るなど、朝飯前ですわ。」
国の貴族は化け物か!?
「まぁ、冗談はそれくらいにして、
あなたの行動は私の下へも届いておりますの。
そこから、あなたの行動を予測するのは、そんなに難しい事ではありませんでしたわ。
なにしろ、あなたの行動は全て勇者様を基準にしておいでですから。
なら、あなたの目的は次代の勇者を本気で担おうとしているか、何らかの目的で勇者様を探しているかのどちらか。
しかし、只の人が勇者様の行方を調べるのは、それこそ不可能というものでございましょう?
それこそ、英雄並の信頼でもない限り、手に入る情報や触れられる機密が著しく制限されるもの。
つまり、どちらにしても勇者並に活躍しないといけない。
ちがって?」
正解。あなたほど私を理解した人は、お母さん以外いない。
さすが<しんゆう>。そこにしびれりー。
「いつの間に親友扱いされているか知りませんが、
あなたが本気で、勇者になろうとしているのであれば、話は簡単ですわ。
あなたが利用できるものを全て利用するのです。」
・・・何の事?
「ウフフ。別にとぼけなくてもよろしくてよ。
あなたの両親が誰であるか等という情報は既に掴んでいるのですから。
あぁ、ご安心なさい、別にその事を知ったからといって、あなたを利用しようとしたり、
誰かに教えたりなどはしておりません。私は変わったのですよ。
でも、私でも知りえた事なのですから、この事が他の誰かに知られているのは確実ですわ。
ですから、気をつけなさい。利用できるものは利用するような気持でいても、利用されるような事には決してなってはいけません。
勇者とは気を抜けば、使い潰されるものです。どうかお気をつけなさい。」
忠告感謝する。
「構いませんわ、だって私たちは<しんゆう>、なのでしょう?」
・・・えぇ、そうね。ニコッ///
「あら、そんな可愛い笑顔ができるのでしたら、初めからしなさいよ。
口調もさっきみたいな女の子っぽいようなのが似合うわよ?」
今のはさーびす。///
また、来る。
「えぇ、お待ちしておりますわ。
あ、そうそう。
今の国王様と王妃様の悩みの種は魔物の被害と、嵐の直前の様に静かな魔族の動き、
そして、昔の勇者を調べ回る笑顔の可愛い女の子、だそうよ。
そんな女の子が、勇者との旅の同行者という縁のある王族に対して、身分を明かして問題解決を申し出たら、何かが動き出すんじゃないかしら?
少なくとも無視される事は絶対にあり得ませんわ。
この独り言を活かしてくださる、心優しい方に心当たりが有りましたら、是非お伝えください。
そんな心優しい方には侯爵家入り間近の私の名の元、全力で支援したいですから。」
・・・
ありがとう
ガチャ、バタン
「さぁ、あなたの生き方を見せて頂戴。
その生き方が幸せになれるように、全力で支援致しますわ。
だってわたくしたちは心友なのですから。
そうでしょう?」
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たのもー
「おや、自称勇者さんじゃないですか、門に向かってたのもーなんて、道場破りですか?」
ここは道場じゃないから、王様たちに一言ものもーす!
おまえのかーちゃんでーべそ
「ふ、不敬ですよ!!どうしたんですかいきなり!!?」
じょうだん。
これからが本番。
数十年前!!あなた方が使い潰した勇者の末裔が此処に来た!!
私は勇者の血を継ぐものとして、勇者の称号をも受け継ぐ事を今!ここに表明する!!
何か思われるところがあるならば、なにがしかの反応を見せてみよ!
私は逃げも隠れもしない!!私は、私こそが勇者だ!!!
私はこの憂いたる国に平和と安心をもたらすことを約束する!!
お終い。こんどは観光客じゃなくて、客分として来る。
おなかすいた・・・店主のところにいこう。
旨い飯は宝。これは間違っていないんだから。
なにがいいかなー
寒い時期にはオデンが良いって聞いたし、贅沢するならスキヤキ一択らしい。
悩む。
「なんだったんだ、あれ?」
はい!彼女はついに王族に接触を図りました!
話してた相手は門番君です。超モブなので、名前も出ません。チョイ役です。
次回!彼女に忍び寄る怪しい影!?
国王・王妃!!
サービスサービスゥ♪




