第一話 再開 1
妄想が爆発しそうなので書きました。初!しょーせつです。ニヤリとでもして頂けたなら、暇つぶしにして頂けたなら幸いです。
20××年。未だ少し古い町並みの残る町、J県Q市―。AM10:00。初夏、人知れず闘いが続いていた。
はぁ、はぁと荒い息を吐き、汗だくで虫捕り網を構える灰色がかった髪の若い男。街路樹の上の方に鋭い視線を向ける。
「鬼ごっこはしめぇだ……。」
そう言って男は、自嘲気味に微笑んだ。次の瞬間、男は地面を蹴って飛び上がり、素早く虫捕り網を振るった。木の葉が舞い上がり、枝がガサガサと音を立てる。男が確かな手応えを感じ、ニヤリとしたとき、ドサッという大きな音がした。
「あいででで。尾てい骨が……。」 どうらや、男が着地に失敗したらしい。立ち上がり、尻の上をさすりつつ虫捕りを見やると、網の上にはチュンチュンと可愛らしくさえずる小さな鳥、セキセイインコがいて、彼を円らな瞳で見つめていた。尻餅をついて網を放したとき、網から出られるようになったらしい。
「え゛っ?ちよっと、ピーちゃん??うそん。」
男には網の上の小鳥=ピーちゃんが一瞬、嘲笑するように微笑んだように見えた。しかし、いつまでも呆気に取られていなかった。男はすぐに獣のように飛び上がり、ピーちゃんに襲いかかった。
「チュン」
という声を残し、ピーちゃんは地面にはいつくばる男を残し飛び立つ。
顔を引きつらせ、呆然と空を見上げる男。空を駆ける小鳥。
小鳥の翼がある事件を連れて来ることはまだ誰も知らない。
知る由もない。
とりあえず序章です。うPしてごめんなさいでした。
感想とかまさかの質問とかあったらひゃっふぉーです。