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お金持ちも色々大変らしい


 はいはい。今日は家庭教師の日です。

 我ら天涯孤独とか言っていましたが、2の姉さんのオーレリア姉さんは良い所のお嬢様だと思われます。ぶっちゃけ多分貴族です。だって名前長いし髪もキラキラしていますし。


 名前は平民が2~3音、下級貴族が3~5音、上級貴族が5~6音で王族が7音らしいです。

 頑張っても階級越えの音数が思いつかないようです。逆に少ない音は思いつくんだとか。


 そうそう。髪キラキラでいくと、さりげなく院長先生もきっと貴族です。この世界の上位貴族以上の方は、もれなく髪色が光の加減で変化する方が多いのですよね。表現が難しいのですが、光が当たると反射してくるようにキラキラと眩しいくらいに輝くのです。だからキラキラ髪の院長先生もきっと貴族様で正解だと思うんですよね。聞かないけど。


 貴族って護衛を引き連れているイメージがあるのでこの修道院も実は陰から護衛の人が守っているのかなと思わない事もないです。実感したことないですが、ちょっとした願望です。

 だって本当に女しかいないから強盗とか怖いのですよ。入られたことは無いですが、怖いものは恐い。


 さてはて、家庭教師の仕事ですが、2の姉様ご指名で爵位の無いとても裕福なお家から依頼が舞い込んだのが切っ掛けです。

 何となく姉さんのご実家の差し金な気もします。

 だって今までそんな仕事なかったらしいし、いくら指名とはいえ複数のお家からの依頼って,,,,,,ねぇ?


 アシスタントで何人か付いて回っていたのですが、私を含め数人は家庭教師として教えられそうだということで小金持ち(失礼)のお家にも行っています。こちらももちろん爵位無しです。


 万年貧乏の我が修道院にとってはとてもありがたいお仕事です。

 ちょっと最初がお互い物々しいですけど。


 お互い相手がどんな人物か状況か分からないので、初日含む数日はこちらも5人以上で伺いますし、あちらも護衛や親兄弟姉妹や小間使いなどが立ち合います。

 二桁に囲まれて教えるの凄く凄くやりづらい。一周廻って苦笑いが止まらないでございます。


 さてさて、今日のお相手は貴族学園に通う予定のお坊ちゃま様の小間使い予定という立場の爵位無し商家のお坊ちゃまです。


 貴族は総合力なので、自分の苦手分野は他にお任せされます。もちろん裏切られたり乗っ取られるわけにはいかないので最低限はできるらしいですが、自分が出来なければ部下にお任せOKなのです。


 そして貴族学園の成績も総合力でいーんです!


 どういう事かと申しますと、お貴族様Aさん家のお坊ちゃんaさんがいらしたとします。

 a坊ちゃまは前で言うところの算数が苦手とします。

 その場合、A家は貴族学園にa坊ちゃまにプラスして小間使いという立場で算数に強い子を入園させます。2人が試験を受けて点数の高い方がaさんの点数になります。小間使いの点数は公表されません。A家と本人には通知されるっぽいです。


 そういうシステムなので、下位貴族の場合は小間使いが爵位無しなんてこともよくあります。

 魔法と違って勉強の得意な子ってどの階級からも現れるので、上手く見つける事さえできれば下位貴族でも上位貴族を成績で凌駕できるという。


 ま、実際には引き抜かれちゃうので程々に抑えるらしいんですけどね。


 世界が変わっても世知辛いのは一緒ですねー。



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