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修道院で暮らす魅惑の魔女  作者: 青い時計


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11/22

馬はダメらしい


 亀は順調に、完成しましたー! 重ね書きと重ね書きと重ね書きで苦労したけれど、刻印魔法頑張りすぎて目と手がやばかったけれど、魔方陣を重ねて重ねて重ねただけです。以上。


 姉妹達には魔法道具の天才と持て囃されました。えへへ。もっと言って良いんですよ!!


 そしてー、早速お坊ちゃまに贈呈しました。パチパチパチパチ。

 ちゃんと左肩の上くらいに01って掘ってあります。手元の試作亀は00です!

 近くに置いておいて、魔法を放出したくなったら亀ちゃんのお口に向かって風魔法辺りを投げつけるとよいです。パックンチョしてくれます。そしてちょっと口をモグモグさせて目をパチパチさせます。


 もし魔力切れで全く動かなくなったら直接触って魔力を渡せばOKです。

 お貴族様からお礼のお言葉を頂きましたー。

 これで何所でも心置きなく訓練していただきたい。指の爪サイズの魔法でも数打ちまくれば魔力は増えます!


 いやー、完成までは紆余曲折がございました。主に形で。機能じゃなくて形状で。

 途中で交配とかが頭をよぎりまして、ほら、私ってアストロノーカ大好きだったじゃないですか? え? ご存知ない? 名作だし皆知ってますよね? 時代が違うのかしら、バブーのAI最高でしたよね?


 あら、脱線してしまいました。交配がよぎったので念の為、交配というか、正確には別の個体が出会って一定時間一緒に居たらデータを半分すつ+頑張った日数×乱数で少し引っ張り上げて魔力が貯まりに溜まったらそのデータが記録された卵を産むという、まぁ子供もしくは次世代システムですね。


 卵はあくまでもログなので孵らないです。修道院にご連絡いただけましたら少々のメンテナンス費用と引き換えに新しい個体をお渡しするという。売り切りではなく、継続販売の側面も備えております!


 そこまで考えたら連想でサラブレッドが出てきまして、それなら亀より馬かなと。

 この世界だと亀という生物が未知か存在しないらしく、形状の説明が面倒なので馬に変更しようとしたのですよ。そしたら試作品が瞬時に灰も残りませんでした。


 我が姉妹達恐いわー。めちゃ強いわー。


 馬的な形の生物は既に数種類存在するようです。全部、魔獣とかレイス的な感じで魔法が使える獣とのことです。拒否感が凄い。


 差し出された魔獣図鑑を見ながら角が2本の馬が可愛いなぁと眺めていたら、とっても厳めしいお顔でお姉様その1エミリ姉に怒られました。


「シャル。それを和やかな目で見る事は許されないわ。特に私たちだと冗談にもならない」


 真剣に諭されました。


 我らピンク石を持って産まれただけなのに、悪魔の眷属とかなのかな? この世界、悪魔も天使もいないけれど。そもそも神という概念が無さそうです。なのに魔法や闇の森なんていう魔獣の生息地はあるし、不思議。


 あれ? そういえば修道院って何に対して修道してるんでしょう?


 時々こうやって常識が擦り合ってないことがあって心配されてしまいます。


 ………でもねでもね、聞いて欲しいの。


 頑張って夜なべして作って、私が自らの手に乗せて、動きもしない手のひらサイズの仔馬ちゃんをジャジャーンと除幕までしたのに消滅させなくても、跡形もなく消さなくても、せめて機構の一部でも残っていれば流用できたのに………!(全然反省していない)



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