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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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忘礼

 忘れたくないから、


 私は一人で生きている

 少ない友も、遠い家族も、

 頼りになる同僚も、尊敬できる先輩も

 そんな人たちがいる。

 私が生きることを助けてくれる。

 手伝ってくれる、優しい人たち

 それでも私は一人だ。


 そして、助けてくれる人たちも一人

 一人だから、助けてくれる。

 一人だから、生きていけなくなってしまうから

 集まる。


 私は一人で生きている。

 みんなの中にひとりでいる。

 沢山の一人の中で生きている。


 それがどんなに私を救っただろうか、

 どんなに私の助けになっただろう

 私がどんなに迷惑をかけてしまっただろう

 分からない。

 知らない。

 だから私は言葉にする


 私はこの人たちと同じ一人の人間だって

「ありがとう」に乗せて


 心を亡くしたくないから

 心を忘れたくないから

お礼は口にしなければ意味がない

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