表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一詩  作者: 時ノ宮怜
85/87

香揚

 ああ、香るな

 これが失意の香りなのか、

 何もかもを投げ出してしまいたくなった人の香りだ

 君はどんな香りがするのかな、

 悲しみか、憎悪か、憤怒か、

 楽観か、希望か、


 深い深い眠りの中で、

 わずかに香る

 私の、私自身から漂う香りだ

 それが現実の

 本当の香りだと私は理解している


 それでも見て見ぬふりをして、

 この深い酩酊の中で、私は別の香りを探る


 記憶に刻まれた臭いを辿って、

 夢の中にある、私の気持ちを探して

 気が付けば、たどり着くのは同じ現実


 失意の中に眠る私が漂わせる

 怠惰の香り


 何かしなくちゃと漠然とした恐怖に襲われ

 何もできないと諦めて

 何でもいいから明日が来るのを待つ、

 そんな怠惰な香りだ


 それが、私を眠りに誘う。

 静かにではない、心躍る眠りに。

仕事でやらかした時は寝るに限る

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ