表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一詩  作者: 時ノ宮怜
81/87

花食

 私はいつも受け取るばかり

 誰かに何かを返したくても、

 周りはもっともっと、

 私よりも凄くて、優しくて

 私が、必死に返したもの以上をまた渡される


 だから、私はいつも考える

 この私にふさわしくない、

 華やかな食卓に、

 私が出せる皿はあるのだろうか


 私が差し出す、小鉢のような品に

 みんなは満足してくれるだろうか


 色とりどりな色彩と、

 少しずつ違って、よく似た香りが漂う

 華やかな食卓

 目で見て楽しみ

 嗅いで楽しみ

 さて、味をみよう


 濃厚な蜜と、黄金の色が綺麗

 そうやって彩られた、食卓。

 可憐な花がならぶテーブル


 マナーはしっかりと、

 周りに合わせていただきます。


 ああ、ほんとうに美味しい

 ほんとうに素晴らしい

 私の友人たちの作り上げる食卓

 私の皿はやっぱりここには似合わない

 私はいつも受け取るばかり

 それでも誰かに何かを返したかった

周りが凄いと、その人に喜んでもらえることが分からなくなる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ