表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一詩  作者: 時ノ宮怜
8/87

産証

 命はここに、私がここにいる。

 この世界に、私がここにいる。

 あなたの隣で、私はここにいる。


 日が昇る。

 それだけで、世界に音が溢れる。

 街に命が芽吹く。

 冷たいコンクリートの群れに、黒鳥(カラス)が飛ぶ。

 静まり返った地面に、街に、熱がこもる。


 息遣いが聞こえなかった家に、

 確かにある命の呼吸。

 そこにある命の温度。


 私はここから見る。

 あなたの隣で、命を見る。

 私の命を感じながら。


 ああ、痛い。

 ああ、苦しい。

 暑い熱い。

 私の命が燃える。

 私の命が私を苦しめ生きる。


 命はここに、私がここにいる。

 この世界に、私がここにいる。

 あなたの隣で、私はここにいる。


 今は、私がここにいることを感じている。

 私がここにいていいとあなたが感じさせている。


 日は進む。

 私に関わらず、命を運んで

 運命は変わらず、日は沈む。

 私がここにいる、その運命は変わらない。


 私はここに、命を持ってここにいる。

命を感じること、それは簡単の様で難しい

自分はあたりまえにここにいるのだから、

自分を証明することは難しい。

だから、苦しみ、他の人と触れ合い、そうして自分を証明するのでしょう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ