産証
命はここに、私がここにいる。
この世界に、私がここにいる。
あなたの隣で、私はここにいる。
日が昇る。
それだけで、世界に音が溢れる。
街に命が芽吹く。
冷たいコンクリートの群れに、黒鳥が飛ぶ。
静まり返った地面に、街に、熱がこもる。
息遣いが聞こえなかった家に、
確かにある命の呼吸。
そこにある命の温度。
私はここから見る。
あなたの隣で、命を見る。
私の命を感じながら。
ああ、痛い。
ああ、苦しい。
暑い熱い。
私の命が燃える。
私の命が私を苦しめ生きる。
命はここに、私がここにいる。
この世界に、私がここにいる。
あなたの隣で、私はここにいる。
今は、私がここにいることを感じている。
私がここにいていいとあなたが感じさせている。
日は進む。
私に関わらず、命を運んで
運命は変わらず、日は沈む。
私がここにいる、その運命は変わらない。
私はここに、命を持ってここにいる。
命を感じること、それは簡単の様で難しい
自分はあたりまえにここにいるのだから、
自分を証明することは難しい。
だから、苦しみ、他の人と触れ合い、そうして自分を証明するのでしょう




