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救友
君を救いたいと思っていた
一人でいる君を
未来が見えない迷子の君を
何も出来ない君を
救いを拒否する君を
そんな君を救いたいって思った
一人でいるところに寄り添う
何も言わず、何かをするでもなく
ただ一緒にいる
迷子の手を引くように一緒に歩く
歩いた先に未来があるかは分からないけど、
明日は確実にあるって分かっているのだから
何もできないでいるのは
何も出来ない気がするから
意思がないから何もできない
だから、ゆっくりと意思をつくる
意思が生まれるの一緒に待つ
救いを拒否されると救いたい側はどうしようもない
だから、何もしない
ただ一緒に居て、勝手に救われた気になるのを待つ
それだけで、本当に救われる
私は君にそうしてあげたいと思う
君が私にそうしてくれたように
こんどは私が
君を
友達。
人生の宝




