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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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救友

 君を救いたいと思っていた

 一人でいる君を

 未来が見えない迷子の君を

 何も出来ない君を

 救いを拒否する君を

 そんな君を救いたいって思った


 一人でいるところに寄り添う

 何も言わず、何かをするでもなく

 ただ一緒にいる


 迷子の手を引くように一緒に歩く

 歩いた先に未来があるかは分からないけど、

 明日は確実にあるって分かっているのだから


 何もできないでいるのは

 何も出来ない気がするから

 意思がないから何もできない

 だから、ゆっくりと意思をつくる

 意思が生まれるの一緒に待つ


 救いを拒否されると救いたい側はどうしようもない

 だから、何もしない

 ただ一緒に居て、勝手に救われた気になるのを待つ

 それだけで、本当に救われる


 私は君にそうしてあげたいと思う

 君が私にそうしてくれたように

 こんどは私が

 君を

友達。

人生の宝

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