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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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手波

 どこか遠くに、

 揺れる波を見た

 あの遠い遠い場所で

 波は揺れ続ける

 私はここだと、

 想いよ届けと


 凪いだ街で揺れる波

 規則正しい波の中で

 ここを目指せと輝く星のように

 一等激しく揺れる、小さい波

 大きな流れに逆らう様に

 目立つように


 大きな大きな箱庭で、

 誰も彼もが主張する漣

 私はここだと、

 あなたに届けと、

 熱よ伝播しろと、

 皆が一つになれと、

 大きく大きく、揺れる波


 その波はいつも

 いつまでも、

 それは誰かに伝えるサイン

 私はここだと伝えるサイン

 そうして、忘れない様に

 別れを惜しむように送るサイン


 だれが、どこで、

 私が、意味もなく

 それでもその想いが

 帰ってきたときに、少しだけ嬉しくなれば、


 それだけで分かり合えた気がする


 だから、手を振ろう

 手で作る小さな波で

 今日も叫ぼう

 私はここだよ

手を振って振り返す

ただそれだけで、分かり合えた気がする

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