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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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災華

 誰も忘れられないだろう

 忘れることなんてないだろう

 それでもみんなが忘れた頃にやってくる

 ひっそりと種を植えて芽吹く

 静まり返った街にただ一つ

 咲く、仇花

 美しく、開く、仇の華


 雨が降る

 雷轟き、

 花は咲く

 有り余るその畏れを浴びて

 ゆっくりと、

 しかし確かに根を伸ばす

 花はまだまだ五分咲きにも満たない


 ただそこで咲くだけの花は謝ることを知らない

 ただ、そこで命を張るだけの花は

 誰にも許しを請わない


 その根が何を栄養としていたとしても


 雷が吼える

 花を愛でてて

 雨が降りしきる

 花を称えて

 地は嘶き

 海は腕を振り上げて

 火は賛歌を歌う

 花の誕生を


 誰も忘れられないだろう

 忘れることなんてないだろう

 それでもみんなが忘れた頃にやってくる

 ひっそりと種を植えて芽吹く

 静まり返った街にただ一つ

 咲く、災華

 美しく、開く、災いの華


 天は荒れ、雨はあらゆる不浄を洗い流し

 雷が轟き地上を焼き貫く

 海は荒れ、波高々と空すら隠し

 そうして全てを奪う

 地は荒れ、ひび割れ崩れて

 身震いすらも怒りとなる


 華は咲く

 あらゆる災いを糧に

 そうして育ち、

 そうして咲き、

 世界すらも飲み込んで

 咲き狂う一輪の華


 だれもわすれることのないはな

こんな強い雨は久しぶりなような気がします。

そういえば、もう少しで台風の季節ですか、

台風にいい思い出もなにもないですけど、

破滅的な風情は感じます

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