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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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飽熱

 熱がある

 ただ一人に宿る熱

 決して爆発的ではなく

 決して劇的ではなく

 決して、それは全てを焦がすものではなかった


 ただ、内に秘めていた

 一日、また一日と日を追うごとに確かに

 ゆっくりと増えて、上がる熱


 近づけば近づいただけ増える熱

 少しずつ、押さえられぬ熱


 ああ、時間がやって来る熱は上がり

 ついには火となる

 確かに燃ゆる心の火

 輝く陽を見て燃ゆる火


 小さいその火はしかし、確かに火として燃え広がる


 熱となって火となって燃え広がる

 やがて火は、多くの熱を集めて炎となる

 ついについに時が来た

 待ち焦がれた瞬間だ

 心が今をどれほど望んでいただろう

 火がこの光景をどれほど望んでいただろう


 炎がこの瞬間をどれほど焦がれていただろう


 炎は揺れる

 炎ははためく

 炎は今こそ絶頂であると確信する


 燃え広がり、なおも冷めぬ熱を核とした火より育みし炎

 それはもはや一個の命の如く

 その身をゆらめかせ

 熱を火を炎をさらに大きくしていく


 そうして夢は覚めた


 夢と共に熱は冷め


 しかして、火と炎は燻りを残したまま

ライブのコーレスのような一体感が好きです。

そこに自分が混ざると、それはどこか

大きな意思に従う事の幸せのようなものを感じるのです

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