表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一日一詩  作者: 時ノ宮怜
42/87

夜視

 黒く黒く小さな穴

 何もかもを映して

 何もかもを吸い込む

 月すらも浮かばぬ夜の淵

 星々すらも隠れて

 ただ、そこにあるのは見つめる夜


 ああ、吸い込まれる

 ああ、引き込まれる


 その夜の穴

 私を見つめて離さない

 私を見ている夜の穴

 私が映る。

 夜に浮かぶ私が、

 夜に沈んで消えていく


 やめて、見ないで、私を

 夜よ、穴よ、

 私を見つめる夜よ


 ずっと見ている。

 わたしは貴方を見ている

 わたしは夜

 わたしは黒

 わたしは穴

 貴方を見つめるわたしを見ているあなた

 わたしは見る

 見つめて、

 見詰めて


 視界は黒

 死海は夜


 わたしは暗闇をみる

 わたしが見る暗闇に、あなたが見る私がいる


 よるはみて

 みたよるはあながひろがり

 みんながみている

 わたしをみている

暗闇になにがいる?

なにもいないはずの暗闇に

なにがひそむ?

何もいない?ほんとうに?

見えない、知らない、分からない、怖い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ