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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
30/87

欺讃と傲満

「別に僕は何もいらないよ」

「ずっと独りでここにいるよ」

君が輝くの見て僕は隠れてそれに言う

誰にも見つけられず

ずっと独りでここで紡ぐ

僕の独り()がり


最初の最初は何だっけ

もう何も覚えてないな

ただ、いつからかこうして言葉を並べてた

僕はそんなに立派じゃない

努力は嫌いで

勉強も逃げてきた

運動もやる気が出ないし

それでも周りに認めてもらいたい


そんなありふれて、

ちょっとダメな僕が、

こうして言葉を並べて

何を言いたいのか分からない


「別に僕には簡単だ」

「大した事はやってない」

僕の中の見えない巨人が

胸を張って威張ってる

ずっと独りで

僕の心を代弁してる


最初の最初は何だっけ

もう何も覚えてないな

ただ、いつからかこうして言葉を並べてた

ずっと溜めてきた心の内

寂しがり屋で

面倒くさがりで

独占欲は強くて

すこしだけひねくれていた

いや結構か


そんなありふれて、

ちょっとダメな僕が、

こうして言葉を並べて

何を言いたいのか分からない


「」

最初は何を書こうとしていたっけ

もっとつまらないモノを書こうとしていた気がする

もっと普通の事を書こうとしていた気がする

僕が書きたい

僕が並べた言葉の意味は


「あなたの事が好きでした」

「あなたに認めてもらいたい」


たったそれだけの事を

並べることすらできなかった

恥ずかしがりやの僕には、

みえっぱりの僕には、

重すぎるその言葉を

紙に書くことすらできなかった


全てを忘れた今なら、

こんなことも書けるよ

でも、ほんとは少しだけ

忘れてない事もあったんだ


それは書けないけれど

許してくれませんか

誰にだってある

私にもある

確かにあるそれを認める事が

私には難しい

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