共光
僕が思うより、
世界は息がしにくかった。
君が思うより、
世界は単純に廻っていた。
僕らが思うよりも、
僕らは互いが必要だったんだ。
気が付かなかったな
空に雲がかかる
いつも過ごす世界が少しだけ重く感じた
ちょっとずつ
ちょっとずつ
見ている世界は変わっていく
僕はそれに置いていかれて
ただ一人、この空を見る
雲がかかる空を
向こう側に澄み渡るモノがあると信じて
空の光は届かない
光の元へ続いていると信じた道
ちょっとずつ
ちょっとずつ
影が差して見えなくなっていく
君は不器用だから
道に迷って、やがて
帰り道すら見失って
ただ一人、棘だらけの道を行く
その先の光を目指して
光の先に想いの花が咲くと信じて
僕は信じる
君が進む道に光があることを
君を待っている
僕が帰る場所だと伝えて
僕らが思うよりも
僕らは互いが必要だったんだ。
だから、一緒にいよう
空にかかる雲が背負う光のように
君の光を僕が背負って、
君が光で僕を導いて、
必要なものを補って、
さきを目指して
雲が薄くなって、
日の光が漏れ出ている。
あの神々しい光を見ていると、
なるほど神話はこうして生まれたのか。
と、納得してしまいますね




