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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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快雲

 暑い空を見上げた僕ら

 いつまでもあの空を目指していた

 空の模様はいつも違うけど、

 それでも、いつも同じ方向に進んでいた


 いつもとは違う

 でも、何も変わらない僕たちの時間

 僕らはあの空を目指していた

 目的もなく、自然と集まって

 目標もなく、ただ駆け回った

 僕らのかけがえのない時間をくだらない事に使っていた


 くだらない事に笑って

 何でもない事に怒って

 ちょっとしたことに泣いて

 そうしてそんな普通の毎日を楽しんでいた


 僕らはあの日々を思い出す


 ただ毎日が楽しかった

 いつもの場所に集まって

 いつものように駆け回った

 誰が言うでもない、誰が始めたでもない

 そんな遊びを、みんなが一緒になってやっていた


 熱い日差しも、

 心地のいい木陰も、

 公園の水道も、

 誰かの家の軒先も、

 誰もいない川のせせらぎも、

 僕たちは覚えている。

 そのすべてが、特別な遊びで

 そのすべてが、特別な冒険だった


 僕らは夢中だった

 あの空を見上げることに夢中だった


 時は流れ、僕らは変わっていく

 あの青空のように変わらずにいることは出来ない

 僕らは流されていくのだ

 あの雲のように、

 形を変え、風に流され、

 時に離れ、

 時にまた新たに出会う

 僕らは青空になれない

 僕らは雲


 あの時見上げた、大きな雲

子供の頃に思い描いた大人の自分

それを思うと今の自分が虚しく感じてしまうのは、

きっと私が理想を遂げられなかったから、

でも、過去に戻っても同じ人生を歩んだと思います。

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