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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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朝夢

 まどろみのなんて退屈なことか

 朝焼けのなんて無粋なことか


 私は何も移さぬ瞳で光を見る。

 それが暗闇に指す目覚めの光だと知りながら、

 それでも私はこの中にいる。


 頭が痛い。

 記憶が薄れる。

 私が世界に溶けていく。


 退屈なこの時間の中で、

 私が私でなくなっていく。


 輪郭はおぼろげに、

 薄れた私が未来を描く。


 世界に溶けて、私が私でない誰かとなって未来を見る。

 それが靄の向こうであっても、

 今はそれが何よりも正しいただ一つの現実。


 私はこの床の中で安息を得る。

 安息は全てから隔絶された中にこそ。


 暖かなそこに私は包まれる。

 柔らかなそれに私は支えられる。

 私はそこから離れることを知らない。


 ただ、外に寒さと孤独があることを知っている。

 私は未だにここに。


 そとより来る光が熱を持って私を罰する。

 ああ、嫌だ。

 ああ、嫌だ。

 ああ、嫌だ。


 私は、まだ退屈なるまどろみの中に。


お布団気持ちいいですよね。

特にこの少しだけ暖かくなってきた、

しかし決して暑くはない季節の少しだけ寒い朝のそれは。

でも、日が高くなると流石に暑いのです。

怠惰に過ごしても起きなきゃならんのです。

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