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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
19/87

満愛

 この街に夜の帷が堕ちる

 降りしきるネオンに目を灼かれる

 私はいまどこにいる

 貴方の肌に触れてここに来ている

 離さないで、手を

 離さないで、心を

 離さないで、離さないから


 夜は降る

 光と共に

 渦巻く空、蠢く闇

 まだ独りの私は

 絵の具の乾かないこの街に囚われる

 藻掻いてもまとわりつく

 抜け出せそうにない暗い色


 この街に色が生まれる

 降りしきる絵の具を弾いて輝く

 私はいまどこにいる

 貴方の色に触れてここに来ている

 混ざらないで、手を

 混ざらないで、心を

 混ざらない貴方に惹かれたから


 色は形を創る

 私と貴方を形作る

 大輪の花を、夜に輝く日の花を

 闇よりも暗い、想いの花を


 花は種をつける

 私の想いの種を

 愛を、憎しみを、恋を、絶望を、

 愛と愛と愛と愛を


 三千世界を満たす花の種

 黒く淀んだ私の種


 この街に愛の種が堕ちる

 降りしきる心に目を灼かれる

 私はいまここにいる

 貴方の鼓動に触れてここに来ている

 離さないで、手を

 離さないで、心を

 離さないで、離さないから

 種を育んで

ひまわりという花、綺麗ですよね

でもちょっと怖い見た目をしていると思うのです

沢山の種が、一つの花に宿るのが

まるで、涙の様で

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