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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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陽帰

 陽が落ちる

 夜がやって来る

 陽が落ちる

 峰の向こうに

 輝ける炎の石のように

 世界の終わる時がやって来る


 夜がやって来る

 闇を引き連れやって来る

 子供は引き篭もり隠れ潜む

 大人は姿を偽り闇の中を行く


 峰は消えて溶ける

 夜の空に溶けて消える

 大きなその身体で牙を向く

 鋭利な冷たさが体を襲う


 陽が落ちる

 夜がやって来る

 陽が落ちる

 峰の向こうに

 輝ける炎の石のように

 世界の終わる時がやって来る


 さよならの曲が鳴る

 別れの時間が来る

 峰は燃えて染め上がる

 街も燃え上がる

 終わりの闇が来る


 帰りの道は初めて通るよう

 燃え盛る炎の道のよう

 風を切り走る抜ける

 落ちる陽よりも速く


 陽が落ちる

 夜がやって来る

 陽が落ちる

 峰の向こうに

 輝ける炎の石のように

 世界の終わる時がやって来る


 産まれた世界が燃える前に

子供の頃、親に暗くなる前に帰りなさいと言われた

でも、子供だから時間を忘れて遊んだ

その帰路のなんて遠いこと

世界が終わりを迎える時、

そこから逃げ出したいと思う気持ちのよう

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