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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
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深愛

 満ちた愛、飢えた体

 夢見る恋、死する未来

 来たる哀、溶けた曖


 私は今どこにいる

 伽藍洞の肉体

 冷たい目が見つめてる

 どうしてこっちを見る


 底の見えない愛

 どこまでも不快、愛

 曖に隠れて愛して

 誰かが見ている


 沈んでいく肉体

 何処までも潜る底

 蠢く愛

 這いずる哀


 満ちた愛、飢えた体

 夢見る恋、死する未来

 来たる哀、溶けた曖


 私は今もここにいる

 不快場所で愛してる

 曖に隠れて見つめる

 私はいつも見つめてる


 愛して、卑しいハイエナのように

 曖して、醜い虫のように

 哀して、欺瞞の正義のように


 枯れた愛、焦がれた肉体

 覚めた恋、生きる屍

 去り行く哀、暴かれた曖


 どうして

 愛してくれないの


 私は今も愛しているのに

 愛をしているのに

 愛を知っているのに

 愛を、真似ているのに

 どうして、手に入らないの


 この深き場所で愛を招いているのに

愛とは時に人を狂わせる。

数多くの物語が、歴史が、それを証明してきた。

しかして、狂った人の演じる舞台こそが、

人を惹きつけ離さない。

であれば、本当の狂気とは演者と観客のどちらにあるのでしょう

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