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一日一詩  作者: 時ノ宮怜
12/18

轟叫

 これが結末と

 これが最後と

 こんな世界と

 嘆き叫ぶ誰かの声に

 私は目を覚ました。


 いつまでも、聞こえるあの声が

 どんなに耳をふさいでも聞こえてくる。


 そんな声を聞きたくなくて、

 私は誰の嘆きも聞きたくなくて、


 涙の零れる音すら、目を逸らして、


 それでも世界は廻っている。


 これが結末と

 それを認めなくない声が

 この世界には溢れていて、

 どんなに逃げてもどこからか聞こえて、

 嘆きのない場所なんてなくて、

 私はその声を聞いていた。


 いつからか聞こえていたあの声が

 私を現実に引き戻してくれる


 そんな夢を打ち壊して

 私の声なんて聴きたくなくて


 涙なんてとっくの昔に枯れて


 それでも嘆きが溢れてる。


 これが最後と

 それを信じたくない声が

 この世界には満ちていて

 どんなに目を塞いでも

 私の見る世界は泣いていた。

 私はその涙を知っていた。


 こんな世界と

 そうやって嘆いて

 最後も結末も笑っていたくて

 どんなに笑顔を創っても

 私はいつも嘆いてた。


 これが結末と

 これが最後と

 こんな世界と

 嘆き叫ぶ私の声に

 私は目を覚ました。

何かを失敗した時、

誰も悪くなくて、本当にちょっとしたミスだった時、

やるせないその気持ちを叫んで嘆いてしまいたくなる。

そんな時もある。

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