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魔神王アルバート、モブになる  作者: 神谷悠人
学園編
60/62

大破壊!

ごめんなさい、投稿遅くなって本当にごめんなさい!

??? 魔女アリーゼの神域内


クッソ!!

マジで遊ばれてる!


さっきから魔力が切れる度にあの超高密度魔力の口移しが始まって、顔はアリーゼなんだが魔力のせいで毎回精神力が持ってかれる!!


「神聖術式 駆動業炎くどうごうえん


「黑炎魔法 茨曹骰いばらそうとう!!」


またもグォ と音を立てて飲み込まれる。

先程から、土魔法、水魔法、雷魔法、風魔法、光魔法、闇魔法、そして炎魔法、大体の魔法は出してみた。

分かったことは、魔女アリーゼは的確にこちらの2倍の規模で魔法を放ってきており、勝利など絶望的であるということ。


ただ、遊ばれているのは事実だとしても、心の奥底から沸き上がるこの感情はだんだんと無視できなくなっている。



一言で言えば楽しい。


今まで自分を圧倒する相手なんて出会ったことがなかったから。



脳裏を過る『敗北』


血肉湧き踊る狂気的な躍動感


静かに溢れ出る充足感。


前世では俺を倒せる人間・・なんていなかった。あの勇者ですら封印という手段をとったんだ。


そんな中出てきた 超エリート集団 シノビ連合、ゼリエスタ教 闇徒、フレリア教 七冠


........俺は周囲を自分より弱いと決めつけて、まともに相手にしてこなかったのか。


「楽しいよ、、、アリーゼッ!!!」


己の魔力を強固に練り上げ、ついさっき作った古代魔法・・・・の術式に流し込む。



───『目覚めるときはいつだって』───


闇魔法...水魔法...雷魔法

残りの魔力なんて考えるな!

全属性適正の今こそ!最高の一撃を!!

相手は魔女、全て押し出すんだ!!


───『君が側に居てくれた』───




「究極魔法 紅楼鱗・餓閃こうろうりん・がせん


───『今いくよ』───


───ブツン


魔力切れか?それとも体力切れ?

魔法を放ったかはわからない。

そこで俺の意識は途切れてしまった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


魔女アリーゼの神域 第四廻啼 輪廻草原 世界樹 根元


「随分と....その........ひ、久しぶりじゃ...のう?........」


「....そうじゃの」


「ま、真似せんでええわ!、、し、しないで!」


「ハハハッ、久しぶりにあったから愛おしくって、つい、、」


彼女は頬を紅く染め、顔を背ける


「すぐ、そうやって恥ずかしいこと言うんだから」


「いやいや、僕のなんて、君のプロポーズに比べたら肩慣らしにもならないよ」


遂に彼女は顔全体が茹で上がる


「も、もう!」


そう言い残し、肋骨の間をめがけて頭突きをする


彼は戸惑いを隠せず、彼女の肩を持ってそっと引き離す


彼女の頬は大粒の涙で濡れ、瞳の奥からは『心配』の文字が浮かんでいる


彼女は箍が外れたように大泣きし、長年の心境を吐露し始める


「心配したんだよ!! 周りの子に聞いても『ダーウェックは死んだ』って........そんな時にゼリエスタ様とクソジジイが行方不明になっちゃうし、、ヒッグ、、もう、、ヒグッ、、、、」


彼はもう一度彼女を抱き寄せる


「ごめんね、、心配かけちゃって。復活とまでは行かないけど、こうしてまた会えたんだ。待たせたね、アリーゼ」


「...う、う、うわああぁぁぁぁん!!!」


その後、泣き止んだ彼女に堕ちた・・・経緯と現状について説明する


宿主のアルト・テグラスが起きるまで、ただただ二人きりの空間に微睡んでいた




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



学生寮


「........うむぅ、、ん、、」


朝だ。朝だよな?朝なんだ。


........記憶がない。

学生寮まで死ぬ気で頑張ってきて、アリーゼと会って、、、そこからなんだっけ?、、思い出せない。


「まぁいいか、」


ピンポーン と、信号魔術が記述された魔道具から音がなる。


「おい!友よ!授業に遅れてしまうぞ!」


ベルクか。


「おう、今行く!」


俺はクラスへ向かうためドアから駆け出した。





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