使い魔大会
今日は格段に暇だった。
だからか、執筆が捗った。
私は暇の神になるようだ。
あ、ごめん、深夜テンションでそろそろ壊れそうだからここらでやめとく
バラモンズ学園
アルトのクラス
復活した担任のエイナスがいつも通りガラガラとドアを明け教室に入ってくる。
昨日はネルスの愚痴をサリフとデリアとメイドとしてアルト様に仕えているアリスという天使族の女の子と一緒に聞いてあげた。
ザニーに対する愚痴、、、途中から恋バナになったが、まぁ楽しかった。久々にナイター達で話し合ったからな。
あとアリスちゃん可愛い。
、、、よし。
「あー皆、なんだかんだいって《例の教会》の襲撃事件以来だな───」
まず響き渡ってきたのは破裂音
常用系魔法の生活魔法か。
クラッカーとは、、なかなか考えたな。
次に聞こえてきたのはクラス皆の大声。
「「エイナス先生、おかえりなさい!!」」
クラス皆の笑顔がエイナスの疲労を吹き飛ばす。
(あぁ、これが優しさか)
エイナスはこぼれ落ちる涙をそっと拭き取り授業に向かう。
「皆、ありがとう。早速で悪いが、今日は新しく入ってきた先生を紹介する。」
カツカツと軽快な音をたてて教室のドアが開く。
ドアから顔を覗かせた男の頭には角、肌は赤色、、、
と、教室の俺以外の皆の顔から血の気が引いていく。
「上位魔族のザニー・フォン・エルバーナだ。お前らに新たな魔法の可能性を教えに来た!」
皆当然ザワつく。まるで金曜日のように。
皆の思考は、
悪魔族、とくに魔族はかなり危険。なぜなら人間や魔物関係なく襲い、個体によってはダンジョンの王などもいる。
エイナスは病み上がりで、正常な判断ができていないのではないか。
しかし皆の視線や焦り、恐怖を感じたザニーが彼らの頭を支配する恐怖を払拭する。
「いや、何を勘違いしているかは知らんが俺はネルスやデリアとも知り合いだぞ?」
「「えぇ!?」」
皆の驚嘆が教室に充満する。
するとエイナスがザニーの耳を引っ張り、コソコソ喋る。
『おい、バカ、ナイターのことは存在すら公表されてないんだぞ!』
『いや、わりぃわりぃ、、』
すると女子からの気色悪いキャー( 〃▽〃)という黄色い声が響き渡る。
「こいつら、、」
呆れるザニー。
「本当に何を勘違いしているか知らんがコイツは私なんかよりネルス・アーバインドという女性にゾッコンなんだ。そっちを応援する方が世の為人の為だろう。」
さらに激しくキャーという声援が教室内の前側に押し寄せる。
耳がいたい
陽キャかお前らは
しかしこういう時のモブは嫉妬しているようでしていないよく分からない顔をすることが重要だ。
これぞ久々のモブ魔法 シカト・ガンギマリー である。
「なぁ、友よ。お前は知っていたか?学園長とあの新人教師のこと。」
ベルクが話しかけてくる。
こう、最近はナイターやアリーゼ、使い魔たちといることが多かったからな。
話すのも久しぶりだ。
前回と前々回の実習も班が違ったからな。
あとアリーゼの看病で、結構休んでたし学園も。
「いや~、知らなかったなぁ~、、ハハ。」
「………そうか。」
するとベルクはそっぽを向いてしまった。
なんだよ、思春期か?
聞いてはずかしがるなら聞いてくるなよ。
「あー、取りあえずだが、」
騒がしいクラスの中にザニーの声が通り過ぎる。
「お前らに学んでもらいたいものは古代魔法というものだ。文献とかでお前らも見たことあるだろ?」
もっと皆がガヤガヤしだす。
すると一人の男の子が手を挙げる。
たしか、、ルーク?だったっけ。
『父さああああぁぁぁぁぁぁぁん』
とか叫びそ、
「古代魔法は文献では見たことがあります。が、僕たちに習得可能なのでしょうか?」
すると、ザニーは少し難しい顔をしてから口を開く。
「出来る。理論上赤子から老人まで誰でもな。ただ相当数の魔力がいる。ここが問題なんだ。だからこそ最初の授業はお前らに使い魔を契約してもらうことだ。」
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バラモンズ学園所有地 《死の平原》
照りつける日差しの中、太陽に見つめられながらザニーの授業が始まる。
「まずお前らに使い魔を契約してもらう理由だが、もちろん魔力を増幅させるためだ。使い魔を呼ぶには常用魔法のなかでもかなりレベルは高いが、《使い魔召喚》をやってもらう。」
そして皆がなんの疑問も持たずに口々に
『使い魔召喚』
と詠唱し出す。
殆どの者が低級だが、ちらほらと中級の使い魔を出す者もいる。
そんな中歓声が聞こえてきたのは、ベルクやアベルのいた方。
どうやら上級使い魔を出したらしい。
モテ男め。
そして意外なことにあのかなりモブっぽいルークも上級を呼び出していた。
三人の使い魔はそれぞれ、
アベルは青龍
ベルクはパーフェクトゴーレム
ルークはベヒモス
だった。
そんな中、俺はモブを貫くべく、小さなピエロの使い魔を呼んだ。




