実はスナイパーは皆『堕ちろ!カトンボ!!』って言いたい。
ジ●、なぜ動かん!ジ●!!
バラモンズ学園
中庭
アルトの指示で《暴食》のグレイストンを追っているアリスとタルタロス。
「ったく、しつけぇぞ! 爆発魔法 極───」
グレイストンの爆発魔法を最大出力で放とうとするも、魔力の膨張を瞬時に感じ取ったタルタロスのアッパーと、アリスの『浄化の刃』による爆発術式への魔力変換無効によって、未然に防がれることとなる。
「クソッ!なんなんだよ!」
分が悪いと判断したグレイストンは徐に印を組みだし、、、
「スキル 『悪食』使用!
空間魔法 異絶燐丙間!!」
(スキル 悪食:相手の身体に触れた時に相手が使用する魔法を無制限に自分に複製するスキル。
レベル:S)
異絶燐丙間には外部への脱出を拒絶する効果を付与する。
「時間稼ぎにしかなんねぇけど、ねぇよりかはマシだろ······早く《強欲》と合流して信者を撤退させねぇと、、、」
グレイストンは足早にその場を離れていった。
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南校舎付近
「聖魔法 麟殲砲!」
「闇魔法 暗色壁!」
何処までも黒くドロドロとした壁が麟殲砲の光を相殺する。
カサンドラは背後の気配に気付き、回し蹴りを繰り出すも呆気なく素手で止められ、更には投げ飛ばされる。どうやらワネンの《剛力》は伊達じゃないらしい。
「闇魔法 暗黒騎士団!」
デルモンテの魔法により生成された闇の騎士団が一斉にカサンドラに襲いかかる。漆黒の鎧を全身に纏い、怪しく吸い込むような兜の虚空から紅い眼が彼を捉える。
「幻影聖魔法 神楽ノ宮───」
「「「◆■◆■◆■◆■◆■」」」
「ヒッ!?」
いくら元魔神王だからって怖いものは怖い。
前世、ナイターがまだみんな小さい頃にお化け屋敷をアルバートの城で開いてみて一番悲鳴をあげていたのはカサンドラだった。因みにダントツで怖がってなかったのがアリーゼ。
『何してるんですか、回収しますよ』
暗黒騎士団の中からそんな声が聞こえたと思うと、突如白い仮面に白い髪、仮面の中からでも分かる紅く光る眼をした少年が現れる。
「ふぁいあぼるとぉ!?」
『は?、、、?、、、』
「すまない、つい反射的に。ね、、、」
アルバートのボケ癖がうつったカサンドラがボケている間に白仮面君は《対価》と《剛力》を連れて逃げてしまった。
残されたのは気味の悪い騎士団とカサンドラ一人。
この騎士団を一掃するにはかなりの魔力を消費して辺り全体を聖魔法で包むしか······
「空間聖魔法 巫女の息吹───」
聖魔法が発動、、、しない?
聖魔法が発動できない程までこの辺りの闇の瘴気が濃いのか?、、、いや、暗黒騎士団だけではそれほど瘴気は生じない筈、、じゃあ一体?、、
「堕ちろ カチョ、、あ噛んじゃった」
花瓶やガラスを割るようなバリンッという音が辺りに木霊し、暗黒騎士団の中心に黒い1本の棒が突き刺さる。どうやら異絶燐丙間が知らぬまに張られていたようだった。棒の方に眼を向け鑑定を始める。
鑑定結果(省略済)
名前:神槍(第一形態)
称号:■■◆■◆
説明:■◆?≫の≪■≫。
◆◆■である◆■?≪!《?》の槍。
死をも欺き天を穿つ、最強の槍。
「僕の鑑定で文字化けってことは相当だね、、、」
「ヒヒッ、お久しぶりですねぇ、ソー、、いや今はカサンドラでしたか。」
「召喚魔法を使った覚えはないんだけれども、、、どうやって来たんだい?初代七冠 《神話》のリベオス。」
カサンドラの前には、いつもは幻影聖魔法で狂楽黒道化として呼び出される最初の七冠の一人。
《神話》の称号をもつ リベオス という男が存在する実体で立っていた。
ジャ●ロー攻略?とかだっけ




