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魔神王アルバート、モブになる  作者: 神谷悠人
学園編
40/62

ソノひとみニ映ル物

いっしゅーかんごに試験あるからしばらく投稿できないかもです

「んぁ?、、、え、どこだよここ、」



転生したことはついさっき《光る謎物体》に教えてもらっていたが、流石に急に場所が変わると人間は困惑するもんさ。

まるで銀色の天然パーマの髪が如く混乱した俺は今、THE・玉座みたいなとこに偉そうに座っている。


と、取り敢えず普通に座る。。。か。。。



「アル、バート……?…………」



目の前には顔を必死に腕で覆った、酷く怯えた少女が今にも崩れそうな程震えながら立っていた。



うおっ可愛い!

は置いといて、



「あーあー、えーとっ?俺は東山正之、、だが?」



たしか光る謎物体はアルバートがどうこう言ってた気がするけど、、、



「じゃあ本当に、、、」



すると少女は力が抜けてその場に倒れ込んでしまった。


倒れた彼女を介抱し、起きたときに説明してもらった。

彼女の名はアリーゼ。

彼女曰くアルバートとは今の俺、、、その前の本物とは幼少期に幼馴染だったらしいが、日々魔神王の力に溺れていく彼はどんどん豹変していき、ここ数十年では彼女に暴力をふるうようになっていたらしく、さらには

東西南北の魔神王で、《人類撲滅計画》を企てていたらしく、それを日々止めるよう訴えていたとのこと。


転生したタイミングがちょうどよかったか。

このままだと人類撲滅されるとこだったしな。



───夏油かれの呪霊操術とこの状況が欲しくてね───



ふと、メロンパンが脳内で喋り出す。



「この状況ではもう元アルバートが傑で、俺がメロンパンだな。」



「めろんぱん?ってなに?」



可愛らしく首をかしげるアリーゼの髪を俺は優しく撫でてあげる。



元アルバートめ。

こんな可愛い嫁さんに暴力なんて。。。

これは獄門疆確定ですね。



「取り敢えずアリーゼ、これからは──────」



『───何をしているの?』



確かで不確かな声、聞き違えることはない。

本当の《キミ》の声。



『イツマデモ過去に囚われないで。そんなもの切り捨てて、イマハ未来をゼンリョクで生きナイト。。。』



段々とぎこちなくなるキミの声。



『イマノアリーゼはマモリヌイテネ?アノコハ──────』



突如後ろから伸びた強引にも優しいキミの掌が、

俺の視界を覆って現実へと引き戻していく。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




「っはぁ!······はぁ、、、」



前世の、、、夢?なのか?、、最後は妙にリアルだった気が······。

グレイストンのウロボロスを退け、アリスとタルタロスが起きたから指示を出して、、、

あまり覚えていないが、疲労で寝てしまったのかもしれない。アリーゼの寝るベッドの掛け布団に半分体を覆うように寝ていた為か、涙が染みてしまっている。

起きなきゃいけないことは分かっていても、現実へ戻りたくない体の精一杯の抵抗だろう。


ふとアリーゼの方に目を向けるが、

彼女は悪夢でも見ているのか苦悶の表情を浮かべながら寝ている。



今外ではゼリエスタ教の奴らが学園を占拠している。

迎撃に向かったアリスとタルタロスの報告によれば、かなりの数がいるようだ。下手すれば総戦力で来たかもって、、、

だが、物事には順序がある。

転生物アルトテンプレ辞書によれば、


総戦力をもってしての戦いは最後の最後。

国が総力を挙げて、『ウワー』とか『ウォー』とかやる。


そう、絶対今じゃない。



どうなってるんだってばよ。



それに多分アリーゼも下手したらあと一週間は寝込むだろう。

その間、学校を裏で救いつつアリーゼの護衛。

かなり厳しい状況だ。



己の無力を自覚し膝に顔を沈めたその時、



「はぁ!······」



アリーゼがついに起きた。


はや、、、くね?、、、



俺は思わず驚愕の顔を浮かべてしまう。





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