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魔神王アルバート、モブになる  作者: 神谷悠人
学園編
38/62

猛攻、闇徒の進撃!

念話『こちら第二班。教室の制圧、占拠完了。第三班どうぞ』


念話『こちら第三班。こちらも占拠まで完了。あとはジャミトフ様からの撤退命令を待つだけです。第四班どうぞ』


念話『─────────』


念話『第四班?どうしましたか応答して、、うぎゃあ!!──────』


ーーー

ーー


「ふぅ、これで2個中隊ほどの戦力は潰せたかな。」




二年生の教室で信者達を倒したカサンドラは邪神封印の間から出ていく一人を気配探知で感知した。


「‥‥‥間に合わなかったか。」



カサンドラが次の一手を考えていると、拘束されていた二年生の一人が立ち上がった。


「あ、あの、、ありがとうございます!」


「礼ならルドルフ家の人たちにお願いします。僕はもう行きますので、あなたたち二年生は三年生や一年生の救助に向かってください。」



カサンドラは踵を返し、教室を出る。





ドゴオオオォォォン!!




「!?、、、今のは、、、まさか!

グレイストンの爆発魔法か?」



カサンドラが爆発音に気を取られていたその時、何者かがカサンドラの右脇腹に手を不躾に置く。



「スイッチ・オン!!」


「なッ………!!」



その瞬間、魔力、体力、全てが奪われていく。



「ぐっ!、、、こ、、れは、、、」

(スキル 鑑定眼!)



支配の輪しはいのわ

近年、ゼリエスタ教が開発した魔道具。

魔神王だろうと、神様・・であろうとも支配下に置くことができる。


付与スキル:隠蔽 S+


状態異常:束縛悪霊の呪い


付与術式:筋力封印、魔力封印、重力倍化



(ちょっと、、嘘ですよね、、、性能高過ぎ、、前々世のイキリキッズかな?でもこれってアルト君にも使ってたような、、、)



「流石に転生魔神王ともなればジャミトフさんがうるさくって、、、」


(細部省略済鑑定結果)


名前:デルモンテ


種族:人


称号:《対価》


HP:2000/2000


MP:8500/9000



名前:ワネン


種族:魔人


称号《剛力》


HP:6000/6000


MP:50000/50000


「オレら二人が相手になるっすよ。ま、

『支配の輪』で戦えるかも怪しいっすけどね~」


「デルモンテ、御託はいい!

さっさとこの男と戦おうぜ!だって勝ったら俺様が魔神王なんだろ!!!?」




カサンドラは身体に手を当て手当たり次第に支配の輪を探すが、隠蔽S+は伊達じゃない!らしく、五感では見つけられない。

(なんでだろう、茶色アフロが隕石落下阻止してる映像が過ったのは。)


「まぁ、いいや、僕は君たちの相手をすればいいんだね。」


スクッと立ち上がるカサンドラ。


「貴様!?、、何故立つことができる!?、、支配の輪の、、邪神様の効果で重力は倍になってるはず、、、」


カサンドラは思い出したように人差し指を唇に当て、


「あーそういえば僕ね、フレリア様の加護が通常の3倍だから、筋力封印とか重力倍化とかは全部1/3倍されてるんだよ。」


「え!?それはヤバイっす!!」



「おい!もうちょっと分かりやすく言ってくれ!俺様はバカだからわかんねぇんだよ!」


カサンドラは猿にでも分かるように言葉を噛み砕いて説明する。


「ま、まぁ、簡単に言うと、


この世界の重力加速度を9.8じゃなくて計算しやすいように9.9と置いて、僕の体重を50kg、JavaScriptで書くなら、

運動方程式がF=ma(mを質量、aを加速度とする)

通常はF=50*9.9

=(50*99)/10

=495;

でも重力が、、、正確には重力加速度が1/3だから、

F=(9.9/3)*50

=((99/3)*50)/10

=33*50/10

=165;

になる。だから、、


「おい!余計分からねぇぞ!なぁ?デルモンテ!」



「JavaScriptの少数計算の誤差を発生させないために1/10したのは流石っす。でも足し算じゃないっすからいらないっすよね?

だったら最初ッから重力加速度を9.8にして


const x=9.8/3

50*x.toFixed(2);

にして6.533....

を6.53にしたほうが、


「おい!おめぇらだけで話進めんじゃねえよ!!」




「「あ、はい、、、」」



ーーー

ーー



物理基礎は嫌いだけどプログラミングは好きよ。


ってことはデルモンテも転生者?、、、

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