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魔神王アルバート、モブになる  作者: 神谷悠人
学園編
35/62

経緯

最近マジで忙しいので、書くタイミングがほとんどないですが、4月中には十話ほど投稿したいと思ってます。


オウエンヨロシク

「、、で、どういうことだ?操られてたんじゃないのか?」


学生寮のアルトの部屋 実習から2日後の朝


()()()()()()()魔力を取り戻した俺は、

肋骨損傷などの怪我を負い、完治しても尚俺のベッドに寝込むアリーゼを横に真剣に考え込んでいた。


「今操られているのは僕の死体だ。そして、、、僕は、、、転生した北の魔神王。今はカサンドラ ルドルフっていう名前だ。」


俺の対角線上に土魔法で椅子を作って座っているソーマは落ち着いていた。


「俺は元からあるこの身体があったからよかったものの、、アリスやタルタロス、アリーゼは魔神王体質の力には耐えられなかった。。。俺が守れていれば、、、こんなことには、、、、」


するとソーマは呆れたようにハァと溜め息を吐き、言葉を続ける。


「いい?よく聞いて。アルバートが動けなかったのは──────」




ドンドン


玄関から唐突に物音がする。


箱が落ちたような、そんな音ではない。

ドアを叩く音だ。


「朝早くに申し訳ない、ベイルート王国の騎士団の者だ。アルト・テグラス君はいるか?、、、いるなら王城まで連行させてもらう。」


オウコク?、、、


レンコウ?



なぜこのタイミングなんだ?

なにか理由があるはずだ。

王城に呼ばれるなんてことは滅多にない。

生きている内に一回あって奇跡。

ましてや学生の身分で呼び出しとなると、、、


探せ、探すんだ。呼ばれた理由を!


なにか見落としているもの。


使い魔、次代勇者達、元北の魔神王 ソーマことカサンドラ、アリーゼ───


レングラス?

、、、そうだ。レングラスって家名、、




王家のニンゲンだ






さっきまで焦って熱暴走しかけた頭が段々と冷めていく。


そうだ、だとしたら手首に───


俺は急いで寝込んでいるアリーゼの左腕の袖をまくって手首を確認する。


王家である事を示す『古代文明』から存在する

オリハルコン製の漆黒の時計。



つまり連行の理由としては差し詰め、不貞行為やら誘拐、監禁といったところか。


誤解を解くために急いで玄関まで足を運び、ドアを開ける。


「すみません、僕は何もやって──────」











「爆発魔法 きわみ






「!?、対物理結界!」


咄嗟に防御系の結界を、アリーゼがいるところを中心に俺から1メートル後ろまで展開する。

ドアを開けて見えた顔は、最近の授業で習った宗教。

通称:ゼリエスタ教 の幹部である《闇徒》と呼ばれるヤツらの内の一人だった。


《暴食》のグレイストン


こいつに関して判明していることはかなり多い。

火属性魔法を主に使い、固有魔法は爆発魔法。


「ハッ!俺の爆発魔法を耐えきるとはな!、、だったら次はこれだ!」


きわみが来たから次はかみとか来るのかと思っていた俺はどうやら騙されたようだ。


ブチッ!


ヤツは自身の左手からちぎりとった小指を生け贄として、新たに式神を呼び出した。


「禁忌 バーサック式式神召喚魔法 ウロボロス」



ちぎれた小指がゴキッ、バキッと音を立て、醜く変化して、やがて全長10メートルは下らない巨大なウロボロスが顕現する。


「おいおい、冗談だろ、、、」

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