復活
「アリ、、、ーゼ、?、、」
俺の服の裾を掴むアリーゼの力が段々と弱くなるのを感じる。
「飲み、、、込まれないで、、、アルト君は、、優しいヒト、、、私の、、、、、自慢の、、、」
アリス、タルタロス「「ご主人様!!!」」
アリスに、、タルタロスか。。。
「来る、、な、、、」
まずい、魔力を、、、出しすぎた。
身体、、、動かねぇ、、、、
「ジャマデスヨ。。。どきなさいアナタたち!」
タルタロス「がふっ!」
アリス「きゃっ」
偽アレックスがタルタロスに腹パン、アリスに回し蹴りをお見舞いし、二人ともかなり遠方まで吹っ飛んでいく。
「アリーゼ、、逃げろ。。。君も、、殺られる。。」
「嫌です!
私いつも、、、いつも守られてばっかじゃないですか!
たまには、、たまには私がアルト君をまもるんだから!!!」
「よせ、、、」
アリーゼが震える手で剣を取る。
とても勝てる見込みがあるとは言えない。
むしろ確実に殺される。
「オやぁ?
アルバートではなくアナタが戦ってくれるンですカァ?
まぁ、、、勝てるわけないンですがねぇ!!!
空間魔法 異絶燐丙間!!!
拒絶魔法付与!
サラに!
再構築魔法 土地の守り手!
」
土が山のように盛り上がって4体のゴーレムが造り出される。
「契約魔法 命の天秤」
契約魔法、、
確か禁忌魔法の一つだ。
警報が鳴らないのは、、、どういうこと、、だ、、、
「そしてゴーレムの魂を触媒に結界を構築すル!
空間魔法 六波羅径燐間!!
」
六波羅径燐間は、、異絶燐丙間の、、上位互換。。。
結界外へ出ようとする者を消滅させる結界。。
アリーゼ、、逃げろ、、、
「ど、どんな魔法であっても、、私は戦います!」
「愚かだネェ。。。黒炎魔法!」
アレックスの左手から出た黒い炎が無慈悲にもアリーゼを襲う。
「キャアっ!?」
アリーゼの左肩に装備していた鎧が黒炎によって跡形もなく消え去り、恐怖だけが彼女を支配した。
「対象物が消えるまで消えない地獄の炎。黒炎、、、」
アリーゼは知識で知ったつもりになっていた。
しかし知識など経験よりはるかに劣る情報に過ぎない。
「ハァ、、はぁ、、、」
こんなのジリ貧だ。
アリーゼの精神が持たない。
「アリーゼ、、、もう、、いいんだ。。君だけでも、逃げ、、、てくれ、、、」
アリーゼはさらにキッとした顔になる。
「ダメですっ!アルト君を守るって誓ったんです!だから────」
「戦闘中にヨソミとは、関心しませんねェ」
「なっ────」
ビュンっと音をたてて、アリーゼが視界の端へ消えていく。
金属と大木が衝突した音がして、アリーゼが動かなくなった。
いや、正確には音を立てなくなった。
俺は魔力がないと、、こんなにも弱いのか、、、
好きなヒト一人も守れないのか?、、
そんなんで何が元魔神王だ!
転生前の俺が今の俺のザマを見たら絶対に笑うだろうな。
情けねぇ。。。
「お遊びはここまででス。さぁ、貴方も教会の手駒になりまショウ。」
「はっ、誰が好き好んでお前らの犬なんかに────」
刹那
1秒にも満たないその時間の中で、ヴォイスラックベア約30匹の魔力反応が唐突に途絶えた。
「なんっ、、、だよ、、、」
アルト、アレックスは明らかにイレギュラーな存在を見えてもいないが認知した。
「幻影聖魔法 聖武人恵与連団」
ざっと500人。
あの時と同じだ。
ってことは
「どうして此処にイル?、、、お前はワタシの部下が監禁して、、、マトモに思考することもデキナかったハズ、、、ナゼダ、、ナゼなんだ、、
、北の魔神王 ソーマ!!!」
「勝手が過ぎるよ。アレックス君。」
魔神王は一つの種であり、仕事である。
まぁつまりアルトと同じ体質のやつがあと三人いるわけ。
やばいよね。




