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魔神王アルバート、モブになる  作者: 神谷悠人
学園編
18/62

学生寮

「こちらが学生寮になります。」


実習後すぐに学生寮に案内された。

まあ、まともな授業を受けずに一番最初の授業が実習だったもんな。


「うおぉぉ!!広い!広いなぁ!」


俺はベルクの隣の部屋だったが、ベルクの声が丸聞こえだった。壁薄いな。

気になることと言えばみんなの部屋より1.5倍の広さがある。

ネルスの仕業だろう。まあいいや。

四角いリビングにソファが一つ、キッチンが一つ。

玄関から入ってすぐの右手に風呂がある。

トイレは部屋の外で、寮全体で使うらしい。

まぁ高級ホテルにトイレがないだけと思えばいいか。


「ご主人様?俺らの部屋は何処ですか?」


タルタロスはアリスと一緒の部屋というのが前提らしい。


「お前らの部屋は俺の個室とは反対方向の、、、ここだ。」


開けてみると、俺の個室より装飾がキレイでなんかイラッときた。

でもベッドがひとつなのはいいことだ。


「ご主人様~!今戻りました~。」


「おぅ。アリス、これからお前はタルタロスと一緒にこの部屋使ってくれ。俺はあっちの部屋だからさ。」


「一緒の、、、部屋、、ですか?、、、」


なんかすごくポカーンとしているアリス。


「嫌なら俺の部屋を使ってもらって構わないが、、」


するとアリスは大袈裟に手を振りながら、


「い、いえ!む、むしろ嬉しいです!!!た、タルタロスくんもよ、よろしくね///」


やっぱり使い魔の恋愛は本当に見てて飽きないな。


「じゃあ俺は夕食食べてくるから、その間に荷物の整理とか頼める?」


アリス、タルタロス「「もちろんです!」」


「お!息ピッタリだね。」


二人はまたモジモジしだす。


あーーー、もう少しいじってたいけど夕食に遅れるからなぁ。


ーーー

ーー


学生寮 大食堂


教会みたいなところで、とにかく広い。

ステンドグラスとかもあるし本当に教会かな?

なんか前前世で見たハリー○ッターの食堂に似ている。


木材で組み上げられた台の上に乗る一人の男。


「新しく入った一年生達に、、、乾杯!!」


掛け声を担当したのは三年生の代表者か。


「よお!アルト!しっかり食べてるか?」


声をかけてきたのはベルク。

口にザコザーコチキン焼きの足を咥えながら俺の横に座っている。


「話すときは口になにもものがない状態で喋ろうよ。行儀悪いよ?」


すぐにゴクンと飲み込む。


「いやー、どれもうまいな!ここの食堂は!」


まぁ確かにうまい。

実家で食べたどの料理よりもうまい。

すごいなここは。

名門校だけあるな。


そんなこんなで学生寮を満喫した俺だった。

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