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歩きたばこ  作者: ほぼののにん
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世界からの拒否

苦しいということ、寂しいということが暗闇にはあった。

悪いことばかりが頭に浮かんで、自分を責めてみたり、腹を立ててみたり、悲しんでみたり

とにかく感情が悪い方向に大きく揺れ動く

それは自分では制御不能であって

暗い汚い渦に飲み込まれたようで私を苦しめる


眠ろうとしても私は渦の中にいて全く眠ることができない


眠れなかったら目を閉じてみたらいい

体だけでも休めたらいい

そういうような助言をもらっても、この苦しさはどうにもならないのだ


効果はないことはわかっているのだが、それでも親切な助言に従って、

苦しみの渦の中で目を閉じると

瞼の裏には苦しそうな表情の自分や誰かの顔が浮かび上がってきて、

その不気味さに思わず目を開けた


明日も学校が部活があるから学校に()()()()()()・・と

焦って眠ろうとすると

今日の学校や部活での出来事が鮮明に思い出されて、また私の感情を揺さぶってくる


苦しい・・苦しい・・

寂しい・・寂しい・・

そう呟いていると 涙が出てきた


そんなことを繰り返しているうちにふと意識が途切れて

気が付くと朝を迎えていた


私の若い頃の記憶である

苦しいという字は若いという字によく似ている

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