表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鋼鉄機動少女ExBrain(エクスブレイン)  作者: トイレの花子
17/30

予想外

あれから数日後、何時も通りに訓練をし襲来するバグズの退治を行い暇な時間はテレビか動画を眺める、そんな半ばルーチン化した日常。

ちょっとマンネリ化してきた頃、所長から連絡が入る。


「お待たせしました。

例の件、準備が整いましたので早速開始しましょう。

一旦エクスブレインとあすかさんの接続を切り離しますのでそのままお待ち下さい、直ぐに終わりますので、では切断します」


そう言われると視界が暗くなり音も聞こえなくなる。

が、それは数秒程度で耳元から所長の声がしてくる。


「終わりましたよ、目を開けて下さい」


そう言われて目を開ける、と...あれ?ここ何処?地下の格納施設じゃないよね?

周りを見ると計器類やら何かのアームみたいのがあり手術室ぽい感じがする。


「何処か変なところはありませんか?起き上がれますか?」


ん?起き上がる?ゲージに固定されてるはずだけど大丈夫なのかな?

まあ、起き上がれと言われたし大丈夫なのだろう。言われた通りに起き上がり...横に所長が居た。


...何か所長大きくない?何時もは人形サイズにしか見えない所長が明らかに大きい...だけじゃない、周りの計器類とかも大きい。

いや、これは...


「ふむ、特に問題無さそうですね。

あ、ご自分の身体ご覧になります?そこに鏡がありますので」


所長が指差す方には大きな姿見の鏡がある、そこに映っているのは...


「うぇぇぇえ!!?」


わたしだった。


病院で着るような貫頭衣に身を包んだわたしが鏡に映っている。

目覚める前のわたしそのまま、顔を両手でぺたぺたと触ると鏡のわたしも顔を触る。


「驚きましたか?今の技術は格段に進歩していましてね、人間と変わらないアンドロイドを作ることが可能となっています。

更には触覚や五感の再現、食事や排泄も可能です。

ちなみにあすかさんの写真をご両親が何枚か残していましてね、それを元に再現させて頂きました」


つまり、所長が大きいんじゃなくてわたしが人間サイズになっているのだ。

わたしは立ち上がって身体のあちこちを確認してみる、本当に人間そのままでわたしのままだ。

軽く跳ねてみると...


「あいた!!」


頭を盛大に天井にぶつけた。

天井が低い訳ではない、むしろ天井は高く3Mはあるのだが...


「あ、そうそう、何かあったときの為に身体機能が通常の10倍くらいになっています。

鉄筋くらいなら束で持ち上げられるくらいになっていますので、慣れないうちは気をつけて下さいね」


「いや、そういうのは早く言って...」


わたしはぶつけた頭を擦りながら抗議する。


「まあそれはおいといて」


おいて欲しくはないんだけど...まあいいや。


「あすかさんはエクスブレインとアンドロイドの身体、二つを持っていることになります。

あすかさんの本体である脳を入れた生体ユニットはエクスブレインに搭載してあるのですが、アンドロイド側はそのユニットとリンクしています。ですので両方の操作が可能で、慣れれば同時に動かすことも出来ます。

まあ最初の内は戦闘しながらアンドロイドを動かすのは難しいと思うので、暫くの間は出撃する際にアンドロイドを何処かに置いておけば良いでしょう」


ふむ、ていうか同時に動かすとかどんな感じになるんだか...考えても仕方ないのでそちらも訓練していこう。


「とまあ、説明は以上です。アンドロイド用の部屋も用意してあるので今後はそちらもお使い下さい。

あ、そうそう、後で部屋にケーキでもお持ちしますので召し上がって下さい。

当研究所の料理部が作るケーキは絶品でしてね、きっと満足頂けますよ」


...この後部屋に案内されて出されたケーキは頬が蕩けるくらいの美味だった。


食べられるって素晴らしい、技術の進歩に感謝だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ