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鋼鉄機動少女ExBrain(エクスブレイン)  作者: トイレの花子
13/30

初陣

研究所から出撃したわたしは道路沿いに進み、戦闘が行われているエリアへと急ぐ。

レーダーを開くと無数の白い点バグズの反応と青い点、こちらは研究所の防衛部だろう、それが数キロ先に集まっている。

と、白い点が幾つかそこを離れてこちらに向かってくる。


『何体か抜けてこちらに進もうとしています、迎撃して行って下さい』


成る程、数が多すぎて対処しきれてないのね。


「分かりました、迎撃します!」


そう返事をするも束の間、視界にバグズが入ってくる、あの形は訓練で見たフライだ。

動いているのは見ていなかったけど、結構速い。

速いけど...問題ない、余裕で打ち落とせる。


「スパイラルナックル!!」


突っ込んで来たフライ2体を、高速回転しながらプラズマを放つ拳が粉々に粉砕する。

こちらと向こうで速度が乗っている分、訓練のときよりも派手に吹き飛んだ。

後4体、先の2体に追いすがる様に飛んでくるそれを今度はプラズマシュートで打ち落とす。

右手に収束、発射されたプラズマ弾が次々とフライを焼き付くしていく。


『抜けて来たフライの全撃墜を確認しました、先に進んで防衛部と合流して残りを殲滅して下さい』


「分かりました!」


言われてわたしは先を急ぐべく、上昇した後ブースターで一気に加速する。

ブースターから青く光輝く粒子が放たれ背後が煌めくと、わたしの身体は一瞬で音速に達しどんどん前に進んでいく。

これなら数十秒で到着するはずだ。

道路をぐんぐん進行すると...見えた!

無数のフライと交戦している黒い機体達、あれが防衛部だろう。

何機かこちらに振り返りわたしを見上げている、と。


『お待たせしました、援護に来ました。

抜けていったフライは一つ残らず撃墜しましたので安心して下さい』


所長の守代進(かみしろすすむ)が通信でそう告げる。


「お、おお、そうかすまない、助かる」


前頭部に角みたいなのが生えた機体が返事をしてくる、多分隊長さんなのかな?


さらに隊長らしき人は続ける。


「そいつは...メガドール...だよな?大きさもそうだが、その速さどうなってんだ、デタラメ過ぎるぞ」


わたしは自分の身体しか知らないのでよく分からないけど、どうやらわたしは普通ではないようだ。

これが普通なんだと思っていたので。

確かに言われて防衛部の機体を見るとわたしの半分もない。

なんか、巨人になった気分になってくる。


『これは極秘に開発していた機体でしてね、今までのメガドールとは一線を画しています。

さて、詳しい事は後でお話致しますので、フライの殲滅をお願いします。

あすかさんも皆さんと協力して任務遂行にあたって下さい』


「はい、任せて下さい。皆さんお願いします!!」


飛来を続けるフライをスパイラルナックルで叩き落としながらわたしは答える。


「おう、宜しくな...てか素手で一発かよ、マジでデタラメだな...ていうか声からして女か、しかもかなり若いな、まあそれはどうでもいいか。

あすか、だっけか、俺は研究所防衛部隊長、遠堂隆一(えんどうりゅういち)だ。

今から俺達と一緒にこいつらを蹴散らして貰うが無理はするな、いいな?」


「はい、分かりました!!」


かくしてわたしと防衛部の共同戦線は幕を開けたのてあった。

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