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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第二章 「緑の国」
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95話 青春(アオハル)かよ〜キュン!ハンタとコバルトのドキドキデート〜

転送魔法を使い、転送先の家に着く。そして外に出るとコバルトは大いに驚いた。うわあすごい。キュルマの街やヴィフレアの街と違って、森の中にあるログハウスの連なる観光地のような雰囲気ではなく、本当に大きな商業都市だ。街の中心部であろう広場には大きな噴水があり、円形に広がる木組みの家の奥には、青い国の時に見たような市場や露店が連なり、街にもたくさんの魔族が溢れてガヤガヤとしていた。やはり国境付近の危険な都市とは違い、安全な街のようで魔族達も活気にあふれているようだった。


「すごいな。ここが緑の国一の商業都市か。青い国にあったキアノスの街より大きいな。んでさあ、ハンタ、まずはどこに行くんだよ?」


「ああ、コバルト、あのさ、最初にちょっと服着替えたいからいいかな?服屋によっても」


服に着替える?ああ、たしかに忘れてはいたがハンタも自分も一応王様なんだよな。だから式典かなにかあるからそれなりの衣装に着替えないといけないよな。今みたいなラフな格好じゃあ国民に示しがつかないし。


「ああ、そうだな。まあたしかにハンタはハーパンだし。まあもうちょっとちゃんとした衣装に着替えないとな。あ、あと俺はいいのか?」


「あーうん、コバルトのはあたしが選んであげる。じゃあ、早速だけどあそこのお店行こ!」


ハンタはそう言ってコバルトの手を引いて街の一角にある洋服屋に連れて行く。ん?なんか若い人が好みそうな普通の洋服屋だ。王族の衣装とか、普通はどっかそういう専門店で着替えるんじゃないのか?それにミントみたいなお付きもいない。


ハンタは店に入ると、何やら洋服を物色していた。そして着衣室に入り、中で着替えていた。そして着替え終わり、コバルトの前に出てきた。


「ね、ねぇコバルト、どう?似合う?」


ハンタが照れ臭そうにコバルトに話しかける。あれれ?ハンタどうしたんだろう?王族の衣装にでも着替えてるのかと思ったら全然違う。深緑色のミニスカートに薄緑色のデニムジャケットを羽織り、中は茶色いTシャツを着ていて、胸には鳥の羽の形をしたシルバーアクセを飾っていた。な、なんだ?かなりおしゃれしてる、年頃の女の子がするようなイケイケのファッションだ。コバルトはその姿を見るとドキッとしてしまった。ハンタ可愛い。な、なんでこんなにおしゃれしてるんだ?


「あ、ああ。その服装にあってるよ」


「へっへー。嬉しいじゃん。あのさ、コバルトも他にいい服あるからここで着替えて行きなよ。あたしが選んであげる」


ハンタがそういうとコバルトはなんとなく近くにあったネイビーブルーのテーラードジャケットを選んだ。そしてシャツは真っ白いの選び、ズボンはそのまま灰色だった。


「うわーコバルトかっこいいじゃん!似合う似合う!」


ハンタがコバルトを見て嬉しそうにそう言った。そしてハンタがしている同じ鳥の羽のシルバーアクセサリーを買うとそれをコバルトに渡した。


「ね、コバルト。洋服もこのアクセもあたしからのプレゼント!これしてみて!」


コバルトはハンタに言われ、胸にそのアクセをつけた。それを見るとハンタは大喜びで姿鏡の前にコバルトを引き寄せ2人で写った。


「ね、おそろのアクセ!いいでしょ♡」


「ん?ああ、そうだな」


コバルトはハンタに腕を組まれて少し照れ臭そうにそう言った。そしてそのまま店を後にすると、そのまま二人で街を見て回ることになった。


「ねーこの街いいでしょー!あの二つの目立たないひっそりとした街と違って活気があって、いろんな魔族がいて、可愛いお店もいっぱいあって!あたしここコバルトと二人で来たかったんだー!」


「ああ、あのハンタそれはいいんだけど・・・」


「ん?何?」


コバルトは腕を組んでべったりと体を密着させながら一緒に歩くハンタに照れながら何かを言いかけたが何も言えなかった。なんで腕くんでんの?ま、まるでカップルみたいじゃんと思ったが、どうも口にするのは気が引けた。


「いやあの、頭首二人で国民に挨拶するって行事は」


「ああ、あれ?あれはお昼から夕方にかけてだから今はいーの!そんなことよりせっかくこの街きたんだから遊ぼ♡あたしコバルトと二人でここ回りたかったんだー♡」


ハンタは嬉しそうにコバルトに腕を組みぴったりと体を密着させながら街を回った。はあ〜、まるでアベックそのものだな。と思ったがもコバルトはもはや何も言わなかった。そしてそこはピュアと二人で訪れたあの青い国の若者の街とよく似ていて、観光地のような商業都市だ。服屋もあればおしゃれなカフェもあり、お土産やもあってたり市場や食べ物屋がたくさんあった。


「なあなあ、あれ、ハンタ様だよな?」


「ああ、それに一緒にいるのは青魔族だよなあれ?こんなところで何してるんだ?」


街の若者達が二人を見て話題にする。なぜこんなところに我が国の頭首のハンタ様が青魔族と一緒にいるのだ?それにやけにべったりとくっついている。彼氏かなんかか?と。


(一緒に街を回って挨拶するって言ってたけど、ええとなんだこりゃ。まあいっか。ハンタがああ言ってることだし。今はせっかくだから街の観光でもするか)


ハンタはその後コバルト連れて嬉しそうにキャッキャと街を回った。ああ、あれだ。ピュアと回った時と同じ。年頃の女の子だなあとコバルトはハンタの様子を見て思った。だけどハンタは嬉しそうで楽しそうな反面、時折鬱蒼とした浮かべるときがあったが、コバルトはそれに気づかなかった。


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