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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第二章 「緑の国」
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63話 黄色いリボンvs青い鳥〜幸せ対決〜

「クソ!クソ!こいつにだけは負けてたまるか!奥義を使うよ!ワンハンドレッドイエローリボン!」


レモンがそう叫ぶと空中にいくつもの黄色いリボンが出現した。すごい!黄色いリボンの大群だ。そしてコバルトを指差すと次にこう言った。


「いけ!幸せの黄色いリボン!幸せの青い鳥を打ち抜け!おいコバルト!幸せは青い鳥より黄色いリボンのほうが上だって事を教えてやる!」


ああーなるほど、幸せの黄色いリボンね。幸せの青い鳥に対抗して戦いを挑むってことね。なるほど、通りでコバルトに固執していたのかがよく理解できた一同だった。それにしても下らないことでムキになるなとコバルトは思った。


「バブルストーム!」


コバルトが剣を振るうと今度は剣から大量の丸い泡が出現した。そして空中に浮かんでいる黄色いリボンに目掛けて飛んで行った。そして全てのリボンが泡で包まれると、リボンは効力を失い、そのまま地面に落下した。


「な、あたしのリボン攻撃を!こ、このシャボン玉みたいなものは何!?」


(美しい。なんという幻想的な技だ!キラリと光る泡であの黄色いリボンを包み込む無力化するとは。敵ながらあっぱれよ)


後ろでゴールドがコバルトの戦いを見て感心していた。それにしてもあのレモンが手も足も出ないとは。


「さあ、これでわかっただろう?レモン。たとえ相手が幸せの青い鳥であっても実力は一目瞭然。お前の敵う相手ではない。私と代われ」


「クソ!クソ!こんなはずじゃ!悔しいけど、これが青魔族の頭首の実力なのね」


レモンはがくんと項垂れるとそこで引き下がった。そしてコバルトの目を見てこう言った。


「コバルト、悔しいけどあたしの負けだ。この技が破られた以上、あたしに勝ち目はない。あんた、本当に強いよ。さすが幸せの青い鳥だね」


(やけに潔く引き下がるな。レモンがコバルトに固執していたのはわかったが、それにしてもどういうことだ?初めからここにコバルトがくると知っていてあのレモンが戦いたいだけだったとは思えない。もしここを落とすつもりならここに全力投下してくるはずだが)


ライトは再び何が狙いなのか深く考えていた。そしてゴールドが代わりに出てきたということは何か別の思惑があるのか?ん?そしてここで我々を引きつけている間にヴィフレアの街を仮に襲撃するとしても向こうにはスプルースとミントがいるから大丈夫なはず、ん?待てよ?


(そうだ!なぜだ!?何故気づかなかった!?あいつだ!あいつがいない!俺やミントやラピスと同期であり、メイズに次ぐ実力者の・・・)


ライトはその時、すべてを悟った。ミント一人を向こうに向かわせて安心していたが、これはまずい!ミントが、ヴィフレアの街が危ない!


「コバルト!ピュア!ハンタ!すまん!俺は向こうへ行く!ミントが危ない!こちらのことは後は頼んだ!」


「ライト!どうしたの突然!?」


「ああ、ピュア!向こうが危険なんだ!ミントを向かわせて正解だったが、それでも危ない!俺は向こうへ行く!コバルト!あのフェニックスはお前の敵ではないが何か企みがあるはずだ!油断をするな!おい、エメラルド!お前は転送魔法使えるな?俺と一緒に行くぞ!俺は緑魔族ではないから緑の国ではミントと違って転送魔法は使えない!」


「あ、いや、俺はハンタ様と一緒じゃないと・・・」


「グズグズいうな!来い!」


ライトがエメラルドを引っ張ってキュルマの街へ向かう。ミントの安否が心配だ。それにしてもなぜこうこうも気づくのが遅いのだ!とライトは深く反省していた。


「あーライト行っちゃったね。エメラルドまで連れて。猫の手も借りたい時なのに」


「仕方ないわよハンタ。きっとむこうはもっと猫の手を借りたい状況なのよ。猫の手くらい貸してあげましょうよ」


ピュアとハンタがそう言って会話する。ネタなんだが、本気で言ってるのだかよくわからない会話だだなあとコバルトは思っていた。


(クソ!クソ!あのゴールドの策略も気になるが今はそれよりあっちが心配だ!ミント!スプルース!どうか無事であってくれ!)


ライトはゴールドの事も気がかりだったが、今は何よりミント達の安否を気遣い、エメラルドを連れてすぐさまヴィフレアの街に戻ることにした。一体黄魔族の狙いはなんなのか?それはこのときはまだ全てはこのライトですら知る由もなかった。


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