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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第二章 「緑の国」
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58話 緑の超肉食、白のやや肉食、青の草食

ライトはピュアの部屋の前に行くとドアをコンコンとノックした。しかし返事がない。ん?まだ眠っているのだろうか?それにしてもどうしたんだろう?


「ピュア、入るぞ」


ライトがそう言ってドアを開ける。するとベッドの中で布団をかぶって体育座りのような姿勢をして落ち込んでるピュアの姿がそこにはあった。


「ピュア?どうした?」


「ああ、ライト、なんかごめんね」


ピュアが暗そうな表情をして俯いてそう答えた。ああ、何やら深刻な様子だ。ライトはこれは話しかけて大丈夫だろうか?と悩んだが思い切って聞くことにした。


「コバルトの・・・ことか?」


ライトがそういうとピュアは無言でコクリとうなずいた。ああ、やはりハンタのあの行動に対して多かれ少なかれピュアはショックを受けたんだろうなと思った。


「まああのさ、ハンタはああいう性格だし、コバルトだって嫌がってたんだし、そんな気にすることないんじゃないか?それに今後はミントが厳しく取り締まってくれるだろうし」


(ま、本音を言うと男としてはめちゃくちゃおいしくて嬉しいシュチュエーションだけどな)


ライトは本音と建前を使い分けた。


「ああ、うん、ライトありがとう。そうね、そんな気にすることじゃないかもね。私ちょっと一人になりたいから悪いけど席外してくれる?」


ピュアがそう言うとライトは部屋を出て行った。ピュアはショックを隠しきれずそのままそこで蹲っていた。


(ハンタ、すごいなあ。私がやりたかったこと、勇気がなくてできなかったこと、こんな短期間出あんな簡単にやってのけちゃうんだもんなあ。やっぱりコバルトにとってハンタみたいなああいう積極的な子の方がいいんだろうか?)


ピュアが落ち込みながら蹲っていた。今まで一生懸命コバルトに自分をアピールしてきたつもりだったけど、戦闘には勝ててもコバルトを巡る戦いではハンタに敵わないなあとかそんな風に思っていた。


ミントはその後怒り心頭でハンタを部屋に監禁した。ハンタは最初こそ同意の上だとブーブー言っていたがミントが許す様子もなかったので根負けし、とうとう泣いて謝るようになった。


「ごめんなさい、もうしません」


「もうしませんって、甘やかしたらまたあんた同じことするでしょ!今日一日くらいはここで反省してなさい」


ミントの絶対的な威圧感にハンタは逆らえなかった。ハリネズミも怒らせると恐いものだ。


その後ライトはとりあえずコバルトの部屋に行き、事情を話した。コバルトはまだ顔が赤く、心臓がドキドキしていてまともに話せなかった。


(はあ、こいつもウブだなほんと。女の子好きなんだろうけど免疫ないんだろうな。パンツ見ただけで鼻血出すし)


とりあえずライトはピュアの今の状態を話した。とりあえず落ち込んでるみたいだからちゃんと話して誤解を解いてくれと。


「ご、誤解も何もあいつが勝手に部屋に侵入してきたんだろ!俺は被害者なんだよ。俺がピュアに何言えっていうんだよ?」


「いやいやそうじゃなくてだな、コバルト、俺が行ってもしょうがないんだよ。こういう時は同じ女であるミントあたりに行かせた方がいいだけどあいつはハンタの側近だしな。今はお前がいって励ましてって言ったら変か?慰めてやってくれよ。落ち込んでるから」


ライトがそういうのでコバルトは渋々いうとおりにピュアの部屋に向かった。


ドキドキドキドキ


な、なんかドキドキするな。あんなことがあった直後だから?あるいは女の子の部屋に入るってことだから?そこで二人になるから?


とりあえずコバルトは意を決してピュアの部屋のドアを叩いた。コンコン


「ピュア、いるのか?コバルトだけど入るぞ?」


コバルトがそう言ってピュアの部屋に入る。ピュアは相変わらずベッドで蹲っていた。


「ああ、コバルト、どうしたの?」


「いやどうしたのって言われても・・・。その、ピュアが元気なさそうって聞いたから」


コバルトは目線を外し恥ずかしそうにそう言った。こんな時なんて言葉をかけてあげればいいんだろう?とりあえず悩みながらもコバルトは思いついたことを口にした。


「あ、あのさ、ごめん、俺、一緒に寝てもいいよなんて言ってないからさ、あの、寝ぼけてて夢なのか現実なのかわかんなくてさ、それにちゃんと部屋の鍵かけとけばよかっただけだし、今度から気をつけるよ」


「けど、一緒に寝てやじゃなかったんでしょ?」


「いやまあ、驚いたけど・・・」


ピュアが少し意地悪に拗ねるようにそう聞いた。コバルトは何も答えられなかった。


「じゃあ、コバルト、今度・・・あっ!」


「ん?今度?なに?」


ピュアは何か言いかけたけど顔を真っ赤にして突然コバルトの方へ走り出して部屋から押し飛ばした。コバルトはログハウスの数段しかない階段から転げ落ちて外に出た。


「ご、ごめん!こんなつもりじゃなかったんだけど!と、とりあえず一人にさせて!」


バタンと大きな音を立ててピュアはドアを閉めた。


(いてててて、ピュア、いきなりなんだよ?)


コバルトが尻餅をついてそう思ってるとピュアはまた布団に入って蹲って顔を真っ赤にしてこう思った。


(今度私と一緒に寝てくれる?とか聞きそうになっちゃった。あー危ない危ない!そ、そんなこと恥ずかしくて言えるわけないじゃない!もーあたしのバカバカ!)


ピュアはそう思いながら布団の中で一人で顔を真っ赤にしながらもだえていた。あーあ、ダメだこりゃ。割と行くところまではいくんだけど、コバルトは鈍すぎるし、ピュアはあと一歩踏み出す勇気がないのね、対象にハンタはぶっ飛びすぎだけど。こりゃおかしな三角関係だなあ、いつまで続くのやら。


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