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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第二章 「緑の国」
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57話 緑の侵入者

「いやいや違うんだにゃミント、なんか仕切りの岩の上に蔓がかかったのが見えたからもしやと思って顔を出したらハンタと鉢合わせてそのままハンタに掴まれて女湯に落下しただけだにゃ」


「またもうそんな嘘ついて!」


「いやだから嘘じゃないって!そうだろ?ピュア?」


風呂から出た後にライトが必死になって弁解するがミントは最初は信じない。ハンタも後ろめたそうにその話を聞いているしピュアも何も言ってこないので、段々ともしやこれはライトは悪くないのでは?と思うようになった。


(まあー、男湯を覗くとかハンタならやりそうだし)


そう考えるとライトに悪いことしちゃったかな?いや、ライトのことだからそう言って口実を作ってあわよくば覗こうと思ったに違いない。けどピュアまであんなに後ろめたそうにしてるのはなんでだろう?とミントは考えていた。


「いやいや、普通に考えて男が女湯を覗くならわかるけど女が男湯なんて覗かねーだろ。意味ないじゃん。だよな?ハンタ、ピュア?」


コバルトの突然の問いかけに二人はぎくりとした。そしてハンタはてへへへへと笑ってごまかした。ピュアは顔を赤くして俯いて恥ずかしそうにしていた。


(ハンタはあの態度わかるけど、ピュアまで?はぁ〜そういうことね。ライトに悪いことしちゃった)


ミントはコバルトの問いかけに対する二人の様子を見て全てを悟った。ピュア、あんたもませてんねえ、まさかハンタの口車に乗っちゃうなんて。それにしてもそこまで覗きたいもんなのかねえ?男湯なんて。


その後、一部始終を理解したミントはとりあえず陰でライトに謝罪した。まあ普段の行いが行いだからライトも仕方なく笑って許してくれた。それを口実に覗こうとしたのも事実だったので。


その後、街に戻るともう夕方になっていたのでみんなで夕飯を食べると各々の部屋に戻った。ここの街は観光地で別荘のような一軒一軒がログハウスになっていてコバルトは部屋に戻ってベッドに仰向けに倒れ込んで天井を見上げた。


「ピュア・・・。あんな強かったんだな。俺、驚いた。もし、メイズの時、俺が足手まといにならなければライトと二人で倒せてたかもな」


コバルトは天井を見上げながらそんなことを思っていた。それにしてもあの二人がなんであんな戦ったんだっけ?コバルトは理由をすっかり忘れていた。


そんなこんなで夜になったので各々は就寝することにした。コバルトは部屋の電気を消し、ベッドに入って眠った。うう、寒い。まだ夏だっていうのに。やっぱり気候が青い国と違って違うからかな?そんなふうに思いながら眠りについた。


そしてあたりはすっかり暗くなって真夜中・・・。


コバルトが寝ていると入り口の扉がガチャリと音がした。ん?なんの音だ?コバルトは寝ぼけながらも確認をしにいった。


ん?誰もいない?ドアも開いた形跡もない。なーんだ気のせいか。コバルトはまたベッドに戻って再び睡眠に入った。そして何やら夢の中で誰かにこう問いかけられた。


(ねえねえ、一緒に寝ていい?)


ああ、別にいいよ。コバルトは寝言で空返事をしたようだ。誰かにそう言われたが夢なのか、現実なのかよくわからなかったが、とりあえず考えるものめんどくさかったし、急に体があったかくなってきたし、ま、いっか。とか思っていた。


チュンチュンチュン


小鳥の鳴き声と共に朝日が登り、朝が来た。


コバルトは目が覚めるとまだ半分眠っていたので寝ぼけて手を伸ばすと何やら柔らかいものが手に当たり、それを鷲掴みにした。


(ん?なんだ?この柔らかくてムニムニしたもんは?)


コバルトは寝ぼけながらもその謎の物体を揉み尽くした。すると次の瞬間、目の前にどこかで見たことある少女がタンクトップ姿でそこにいた。


「やだ、ちょっとどこ触ってんの?コバルト。エッチなんだからもう」


その少女はハンタだった。ハンタがノーブラのタンクトップでハーフのルームウェアを着てそこに寝そべっていた。コバルトはその姿を見るとびっくり仰天!目が飛び出るほど驚いた!


「うわああぁぁぁー!!!」


コバルトが大声を上げると、ミント、ピュア、ライトが即座にコバルトの部屋にはいってきた。どうした!?何かあったか?コバルト!と言わんばかりに!


「ちょっと!ハ、ハンタ!おま、なんでここにいんだよ!?ここ、俺の部屋だぞ!いつ入ってきた!?なんで俺の隣で寝てんだよ!?」


「えーだってぇ、昨日の夜なんか寒かったしぃ。誰かと寝た方があったかくていいしぃ、それにあたしちゃんと夜にコバルトに一緒に寝ていい?って聞いたらいいよって言ったから寝たんだしぃ。別にいいじゃん。コバルトもあたしと一緒に寝てあったかかったでしょ?あたしもコバルトの体あったかくてグッスリ眠れたよ♡」


ハンタが嬉しそうにそういうとミントがその場でハンタの顔面に飛び蹴りをかました。ハンタはベッドから吹っ飛び床に倒れ込んだ。


「何しとんじゃおんどりゃ!コバルトは我々にとって客人だぞ!それに許可なく人の部屋に勝手に入るとか不法侵入だぞこの野郎!てめーはこの国の頭首としての自覚があるんか!」


ミントが怒り心頭でハンタに怒鳴る。ライトはミントを後ろから捕まえてまあまあという感じで宥めた。そして恐る恐る後ろを振り向いてピュアの方を見るとピュアが特に変わった様子もなくやりとりを見ていた。


「ああ、なんだ、そうだったのね。何かあったと思って心配したけど何もなくてよかったわ。じゃああたしまだ眠いから自分の部屋に戻るね」


ピュアはそう言って部屋を出て行った。ライトはミントを抑えながらキョトンとしていた。ん?こういう時ピュアが一番怒るかと思ったけど、どうしたのだろう?


その後ミントはコバルトに深く謝罪をするとをハンタを全身縄で縛って引きずって連れて行った。コバルトはしばらく部屋で一人でドキドキしていたが、次第に冷静さを取り戻して行った。


(き、昨日のよる、途中からやけに生暖かい物がなんかあるなと思ってたらハンタだったのかよ。樹人族とはいえ、体温は人間のままだ。はあーびっくりした)


そしてコバルトは自分の右手を見つめながら再びこう思った。


(そ、それにしてもハンタの胸、や、柔らかかった。あいつ結構あったな。お、女の子の胸とか、俺初めて揉んだわ、む、昔揉んだことあったっけ?)


コバルトはそんなことを思いながらなかなか心拍数が下がらなかった。ライトはなんとなくピュアの様子がおかしかったので一目散にピュアの部屋へ駆けて行った。


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