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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第二章 「緑の国」
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42話 緑の葉を持つ少女

「どうも初めまして、私、ライト・ブルー・キャットと申します。青魔族の獣族で王の側近です。こちらにおられるのが青魔族の頭首、コバルトであり、その隣は白魔族のピュアです。よろしくお願いします」


ライトは帽子をとり、丁寧にお辞儀をして挨拶をした。その様子をみたその少女はあっけらかんとした表情を浮かべてこう言った。


「あー、そういうまどろっこしいのはいいっていいて、はじめまして。あたしの名前はハンター。ハンターグリーンからとってそうつけられたの。だからハンターだけど、なんか呼びづらいからハンタでいいよ。よろしくね。いちお、この国の頭首だから」


「ああ、よろしく」


「はい、よろしくお願いします。ハンタ」


コバルトとピュアはそれぞれ挨拶をした。緑の国に入っていきなり頭首と接触できるとは、これはありがたかった。それにしても初めて出会う外界のものに、なんとなく二人は違和感を感じていた。


「ああ、そういえば貴方がライトね、一目見てすぐ分かったよ。ミントからよく話は聞いてるよ」


ハンタがライトにそういうと、ライトはギクリという表情を浮かべた。なにやらそのミントという魔族に心当たりがあるようだ。


「ライトー!ライトー!」


噂をすれば影。突然三人と一匹を目掛けてなにやら薄緑色ので背中に薄茶色のマントを羽織り、腰に刀のようなものを携えているハリネズミが駆け寄ってきた。大きさは50センチはあるだろうか?猫より少し小さいくらいの巨大なハリネズミだ。ライトはその姿をみるととても驚いて目を丸くしてこう言い放った。

挿絵(By みてみん)

「う、うおぉぉぉ!ミント!」


そのハリネズミはライトに駆け寄り、抱きつくと、頬擦りをはじめた。どうやら昔からの知り合いのようで、ライトが大好きなようだ。


「ライトー!会いたかったよー!あたし、ライトがくるのずっと待ってたよー!50年ぶりだね!」


「あ、ああ、ミント。俺も会いたかったよ。でもミント、とりあえず離れてくんない?痛いんだけど」


ミントは首の後ろにもあるびっしりと生えている針の部分もライトに当てがうのでライトの頬や体には針が刺さり、ライトは微々たるではあるが出血していた。とにかくハリネズミの針は痛いんだよな。


「あ、みなさん、はじめまして。青魔族の方々ですね。ようこそ緑の国へ。お待ちしておりました。私、ミント・グリーン・ヘッジホッグと申します。よろしくお願いします」


ミントは二人に丁寧に挨拶をすると再びライトに抱きついた。そしてそのまま二匹は歩き出した。ライトは最初は嫌がっていたが、少し照れ臭そうにしながら歩いた。


「はじめまして。私、ピュアといいます。白魔族なんです。あなた、緑魔族ね。ライトと仲がいいのね」


「はじめまして。ピュア、よろしくね。はい、ライトはあたしのお婿さんになる方なの。50年前の戦いであたしのこと守ってくれて、ライトすっごくカッコよかったんだよ♡」


「あー、はいはい、わかったわかった。ミント、とりあえずいいからはなれてくれ」


そんなこんなで村の中にあるログハウスに入る三人と二匹。中にはいると、そこには奥にあるロッキングチェアに座って眠っている緑色の人型のドラゴンがいた。


「ただいまー。エバ、客人連れてきたよ。起きてー」


ハンタがそういうと、椅子にもたれるように座って眠っていたそのドラゴンは目を覚ました。どうやらもうかなりの年季の入っているドラゴンで爺さんのような風貌だった。


「おお、ハンタ、ミント、お帰りなさい。よく戻った。いやはやすっかり眠ってしまったよ。歳はとりたくないもんじゃな」


「まったくもう、呑気なんだから。それに魔族は歳をとらないでしょ?ま、あたしとかコバルトは例外だけどさ」


ハンタが呆れた様子でそう言う。そう、基本的に魔族はある一定の姿まで行くとそこから歳はとらないようにできている。種族や強さによってばらつきはあるものの、基本的に姿形や能力は変化しないようになっている。


「なるほど、そういうものだったのか、羨ましいな、つまりはサイヤ人みたいなものか?」


「そそ、サイヤ人みたいな感じって、なんだっけそれ?」


コバルトとハンタは首を傾げた。ライトとミントはまた自国の頭首がおかしなことを口にしているなと思った。コバルトと同じでハンタもこうやってよくわからないことを口にする癖があるのだ。


「ああ、ライト、久しぶりじゃな、よく来た。おお、そしてそちらにいらっしゃるのは青魔族の頭首様ですね。あと、そちらにご一緒されている白いお方は・・・?」


そのドラゴンもピュアをみて驚いた。この方は一体どちら様だ?青色でも緑色でもない、全身が真っ白な、まさか、都市伝説だと思っていたが、白魔族?


「あ、はい、私、ピュアと申します。白魔族なんです。どうぞよろしくお願いします」


「し、白魔族様でしたか!?これはこれはお初にお目にかかります。私、この村の長老のエバー・グリーン・ドラゴンと申します。私は戦士ではありませんが、1番の長老なのです。よろしくお願いします。それにしても白魔族をはじめて見ました。長生きはするもんじゃな。ありがたーやありがたーや」


エバーがそう言ってピュアを拝んでいると、ハンタは半分切れたようにエバーの尻に蹴りを入れた。


「おい、早くしろ、ジジイ!話が進まねーだろ」


ハンタの様子をみて二人と一匹は唖然とした。す、すごい男勝りのおてんば娘だな。あんなお爺さんを蹴り上げるなんて。それに言葉つがいも結構荒い。


(なんだかすごい子だな。なんというか、この子とうまくやっていけるのだろうか?)


コバルトはそんなことを考えながらハンタの方をみていた。そしてこれから青魔族と緑魔族での協力について話し合いが行われていくのだった。

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