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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第一章 「青い国」
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33話 青き日常

次の日


コバルトが目を覚まし、ベッドから起きてゲストルームへ行く。ドアを開けると、席にライトが座っていて、ピュアがキッチンで朝ごはんを作っていた。


「ああ、コバルト、おはよう。目が覚めた?気分はどう?」


「コバルト、おはようございます。昨日は大変お疲れ様でした。お目覚めいかがですか?」


一人と一匹の姿を見てコバルトはほっとした。ああ、いつもと変わらない日常だ。昨日起こったあのメイズとの死闘がまるで夢だったかのようだ。


「ピュア、ライト、おはよう。二人とも、もう傷は平気なのか?」


「うん、平気平気。あれくらいの傷なら1日寝てれば治っちゃうからさ、魔族って回復力も早いんだよ。」


「はい、コバルト。とにかく皆無事でよかったです。そういえば今日はこれから王宮で大事な話があるので、これから向かいますがよろしいですか?」


ライトがラテを飲み干して、口の周りをペロリと舐めまわしながらそう言った。ライト、何やらご飯を食べている時だけはわりと行儀よくしているな。とコバルトはしみじみ思った。


「ああ、そうだな。もう陛下もいないしな。新しく俺が頭首となるんだろう。それについての話もな」


コバルトは少し俯き気味に話した。俺が新しい頭首か。そして今後、あのメイズみたいな魔族と再び戦うことになるのだろうか?そう考えるとやはり少し不安だった。


「大丈夫、大丈夫、陛下はいなくなったけど、今後みんながあなたをカバーしていくらねっ。私もライトも一生懸命頑張るから、だから安心して!」


ピュアがニコッと笑いながらコバルトに話しかける。コバルトはそのピュアの笑顔を見て相変わらずドキッとしてしまった。ああ、俺、この子の笑顔を守りたいと、そう思っていた。


朝食を食べ終えると、街へ出た。そうするとたくさんの魔族がコバルトを見て敬礼をした。どうやら昨日の戦いのことが国中に知れ渡っており、コバルトに敬意を評しているようだ。コバルトはその様子をみて、いやいや、と少し後ろめたい気持ちになった。


「おお、コバルト、ピュア、ライト、おはよう。今日はこれから新しい頭首の就任式だな。おめでとう」


シアンが二人と一匹に出会いそう声をかけた。他の魔族が緊張や敬礼をする中、シアンはいつも通り話しかけてきた。ああ、やっぱりこっちの方がいい。自分は王なんて器じゃないし。


「ああ、シアン、おはよう。昨日は世話になったな。すまないな。家まで担いでもらってさ」


「ははは、全くだ。しかし昨日は本当に驚いたぜ、まさかあのメイズを倒しちまうなんてな。コバルト、お前本当に強いんだな。国中のすごい噂になってるぜ」


「いやいや、俺一人で倒したわけじゃないからさ。みんなの力があって倒せたんだし、だからそんな称賛してもらわなくても」


「またまた、謙遜しちまって。そこが王の器なんだよな。コバルト、これからもよろしく頼むよ!」


シアンがそう言ってコバルトに握手をしてくる。ああ、そうだ。俺のことをこうやって頼りにしてくれる魔族がいる、みんなそうだ。俺は、俺はこの国をみんなを守りたい。


「あれ?ライト、また!」


ピュアがそういうとライトはそこから姿をくらました。やれやれと思って向かうと、やはりセレストのお店の前にいた。今度はセレストに捕まり、食べれなかったようだ。


「ライト、あんたいい加減にしなさいよ!あ、ピュア、コバルト、おはよう。昨日は大変だったね。もうさ、ライトのつまみ食い対策もバッチリだよ」


「ふにゃ〜。ピュア、ピュア、マタタビ買ってよう」


コバルトはその姿をみて何か安心した。ああ、初めてきた時と変わらない。何も変わらない平和な日常だ。あんなことがあったのに、みんないつも通り暮らしている。この時コバルトはこんな日々がずっと続いて欲しいなと思っていた。

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