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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第一章 「青い国」
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30話 青い鳥vs黄色い竜〜コバルト・ブルー・ピジョンvsメイズ・イエロー・ドラゴン〜

「サンダーストーム!」


メイズの三本の口から雷が飛び出す。先ほどまでと威力が違い、上がっている。どうやらメイズも本気でコバルトを殺しにかかっているようだ。


コバルトは羽を使い、宙に舞うとすべての雷を避け切った。三本の首から放たれる雷で威力も速度も上がっていたが、魔力感知と身体能力と羽の力でなんなくとかわしてゆく。


(こいつ、ライトよりも魔力が高い、身体能力もおそらく異常に高い。何だこいつは!?先ほどまでガタガタと怯えていた姿とはまるで別人だ。)


「疾風乱舞!」


コバルトはそう叫ぶと宙を目にも留まらぬ速さで舞った。ネイビー譲りの宙を駆け回る技。それはさらに洗練されていた。メイズは魔力感知と三本の首の目でどうにか追いつこうとするがなかなか追いつけない。


「な、なんだこのスピードは!?この俺が追いつけないだと!?」


そしてコバルトの剣のから放たれる斬撃に、メイズは体にいくつもの傷を負った。ブシュ!という斬り音と共にメイズの体から血が吹き出す。


「い、痛え!クソ、このやろう!」


メイズは闇雲にサンダーストームを宙に放つがコバルトはそれをスイスイかわしてゆく。そしてようやくその一発がコバルトの体に当たり、コバルトはそれを正面から空中で受け止めた。


「コバルト!大丈夫か!?」


ライトが心配してそう叫ぶ。コバルトは地上に降り、メイズと距離をとって剣を構える。


「大丈夫だ。だがノーダメージとはいかない。やはりあいつも必死だ。命懸けだからな」


魔力耐性が高く、受け身をとったが今のメイズの手加減なしの必死のサンダーストームを浴びたコバルトは危機を感じ取った。このまま疾風乱舞を続けてもあの巨体を倒すことはできない。一体どうしたら。


メイズは地上にいるコバルトに次々にサンダーストームを放つ。コバルトは宙を飛んだり、真っ二つに斬ったりしてそれをかわしてゆく。だがこれでは近づけない。


「ハハハ、コバルトと言ったな、貴様、この俺にここまでダメージを与えたことを褒めてやろう。だがやはり貴様では俺には勝てん」


「ハッ、それはどうかな?」


「なに?何だ貴様?」


「お前も最初にくらべると随分魔力も体力も落ちているぞ。おそらくピュアとライトを倒したあの技。あれはそうそう乱発できるものではないのだろう?だからどうにか通常攻撃で俺を倒そうと必死さが伝わってくるな」


「な、貴様!」


メイズがキッとなりコバルトを睨みつける。だがそれは図星だった。メイズはラピスラズリ、ピュア、ライトともう三発もあの大技を放っていたのだ。本当はライトとロイヤルだけに使うはずだったのだが、ここで大きな誤算が生じた。まさかここまで自分を苦戦に追い込む存在がいるとは。


ライトはコバルトの戦いを見て驚いた。まさか初めての実戦でここまで戦うことができるとは。しかもあのメイズ相手に。そしてそこまでメイズのことを見抜いているとは!


「ハン、だがそれは貴様も同じではないか。いかに体力が落ちているとはいて、俺のトリプルサンダーストームを食らって戦えるほど魔力耐性を持ってはいまい。それともこのまま俺と距離をとったまま今のような戦い方を続ける気か?」


そしてそれはコバルトも同じだった。今のままの戦い方を続けていてもメイズは倒せない。せいぜい傷を増やすだけで致命傷は与えられない。どうすれば。


(やはり、首だ。首を斬るしかない。しかもおそらくあれは一本斬っただけではダメだ。一本斬っている間に他の二本に攻撃されてしまう。一体どうしたら)


コバルトは冷静にメイズとどう戦っていいかを分析した。そしてライトもピュアも戦えない今、自分一人でどうすればいいのかを必死に作戦を考えるのだった。

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