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蒼き輪廻の果てに 〜転生したら青い鳥だった件〜  作者: 水猫
第一章 「青い国」
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22話 黄色い竜

一方その頃、こちらは王宮


ライトがプリムローズと戦っている少し前、別の黄魔族の刺客がすでに王宮に侵入していた。


「久しぶりだな、ロイヤル。50年ぶりといったところか、貴様、まだ生きていたのか?もはや転生者の中で生き残っているのは貴様だけだな」


「メ、メイズ・・・。き、貴様一体何をしにきた!?」


「何をしにきただと!?ハッハッハ。面白いことを言うやつだな。もちろんこの国を奪い去るために決まっているではないか。色彩戦争はもう始まっているのだぞ」


全長、7メートルはあるであろうか巨大な竜、寸胴な胴体に、小さな手を持ち、三本首の黄色いヒュドラが王宮に侵入し、ロイヤルと会話をしていた。メイズイエローからとって、名前はメイズというようだった。


「色彩戦争はもはや始まっているというのか、結界が破られたのもそういうことか?だがなぜ黄魔族が緑魔族ではなく、我々青魔族の領域に来れるのだ?」


「それはだな、緑魔族はかくれんぼが上手なんでな、見つけるのが面倒なのだよ。どうやらあそこにも新しい転生者がやってきたようで、結界が強くなっているのだ。だから直接青魔族のエリアに侵入したのだ。老いぼれの貴様が張っている結界など、俺のような上級魔族にかかればこの通りイチコロよ」


「だがこの国にも我々の頭首となるべきお方が来たのだ、もはやそう簡単には落とせまい」


「何?青魔族にももうあらわれたというのか?ハッハッハ、なら面白い、そいつさえ殺してしまえばあとは国とりはもう手っ取り早いな。では初めにロイヤル、貴様を血祭りに上げてやろう」


「私も、タダでやられるわけないはいかん!ぐふっ!」


ロイヤルが魔力を測る伝説の剣を持ち、戦いに挑もうとすると、血を吐いた。どうやら体もかなり衰弱しているようで、もはや戦うどころか結界を張る力も弱まっていたのだ。


「陛下!おやめください!あなたはもう戦えないはずです!」


ラピスラズリが出てきて、ロイヤルを庇う。ロイヤルはかなり衰弱しており、もう戦うことは無理だったのだ。


「ラピスラズリ、私はもう老い先短い。そしてこの世界にコバルト様が来た以上、私の役目は終わった。この国の結界はお前と私で維持してきたが、どうやらこれからはお前一人に任せるようになるだろう。すまんな。だからお前を死なせるわけにはいかない。ライト達がここに来るまで、私が時間を稼ぐ。お前は逃げろ!」


「陛下、おやめください!私が陛下を守ります!」


「んー貴様ら何やら騒がしいな。どうせどちらもここで死ぬのだ。仲良くくたばるがいい!」


メイズがそう言って口から雷を吐いた。ラピスラズリはその雷撃に対して背中に構えていた青色の盾を取り出し、前に出して防いだ。雷撃が盾の前で分散され、跡形もなく消えた。


「ん?なんだ?俺のサンダーストームを防いだのか?盾?貴様盾を使うのか?」


「私は倒すことはできんが、守ることならできる。おい、メイズ、ライト達来るまで私が相手をしてやる。陛下には手を出すな!」


ラピスラズリはそう言って、盾を構え、メイズの前に立ち塞がった。守兎のラピスラズリ。ライト達が来るまでの間、このラピスラズリがメイズからロイヤルを守ることになったのだった。

挿絵(By みてみん)

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