11話 青と白の女子会
その日、コバルトはもう空も飛べるようになったこともあり、魔力の使い方もかなりわかるようになった。そして日が落ちて夕方になった。
「じゃー今日はここまでって、もうあたしが教えることなくなっちゃったけどねー。おにーちゃんすごいすごい!」
アイスがそういうと、その日は遅くなるから帰ることになったのだが、今日は訳があって、家に誰もいないから寂しいので、できれば家に泊まりたいと言い出した。
「ね、いいでしょ?ライト、ピュア、今日泊まっても」
「ああ、別に俺は構わないが。ピュアは?」
「うん、いいわよ、別に。まあ子供一人でいうのも不安だし」
アイスはそういうと、家の中に入った。もう夕方だったのでピュアはお風呂に入ることになった。
「ねーピュア、お風呂一緒にはーいろ、あたしピュアの背中流してあげる」
「ああ、いいわよアイス。じゃあ夕飯はお風呂上がった後にみんなで食べましょ」
こうして二人は浴場にいくと、服を脱ぎ、お風呂に入った。コバルトは家に入ると、夕飯ができるまで待った。とりあえず羽の使い方を忘れないようにと何度も羽を動かしていた。
「あ、そうだ、ライト、魔力について少し聞きたいことがあるんだけど。ってライト?」
さっきまで一緒にいたライトの姿がない。ライト?どこに行ったのだろう?
ピュアは洗い場でお湯をかぶると、頭を洗った。アイスはピュアの隣に座り、ピュアをじーっと見ていた。
「アイス、今日はきてくれてありがとうね。おかげでコバルト、どんどん成長してるみたいで。アイスのおかげよ」
「んーん、ピュア、いいのいいの、だっておにーちゃんこの国で一番偉い人になるんでしょ?それにかっこいいもんね、ピュア一緒に暮らせて羨ましいなー」
「というかピュア、肌綺麗だねー、髪も白くて綺麗だし。あと服着てる時気づかなかったけど、結構おっぱい大きいよねー。いいなー」
アイスがピュアの体を見てそう言った。子供相手とだとしても、そう言われると少し恥ずかしかった。実は結構プロポーション抜群の体をしていたのだ。
「ま、まあアイスはまだ小さいからもっと大きくなったら成長するわよきっと。あ、そういえば体洗おうと思ったんだけど、石鹸忘れちゃったみたい。ええとどこにあったかな?」
「ああ、石鹸ならここにあるにゃ。はいどうぞ、ピュア、アイス」
「ああ、ありがと、ライト。って・・。あんた!」
ピュアが隣を見ると、そこには一緒に体を洗うライトの姿があった。コバルトが探してもいなかったのだが、なんとライトはピュアとアイスに続いて一緒に風呂に入ってきたのだ。
「あんたなんでここにいんのよ!もう出てってよ!エッチー!」
ピュアがライトを殴り飛ばすと、ライトは血を吐いて吹き飛んだ。そして首根っこを掴まれ、浴場から放り出された。
コバルトが声のした方に慌てていくと、そこにはピュアになぐられ浴場から叩き出されたライトの姿があった。どうして〜?
「ああ、ライトお前いないと思ったらここにいたのか、そりゃお前オスなんだから、一緒に入れば追い出されるに決まってるだろ」
「どうして〜?だっていつもピュアは俺の体洗ってくれるから、一緒に入って洗ってもらおうと思ったのに〜。シクシク」
ライトにとって、ピュアと風呂に入ることはあたりまえだと思っていた。なるほど、こういうところが猫の思想だな。男でも女でもお構いなしか。
ピュアは顔を真っ赤にすると、すごく激怒した。そして体を洗うとアイスにこう言った。
「まったくもう、ライトったら、油断も隙もあったもんじゃないわ」
「あたしもびっくりしたー。ライト、急に入ってくるんだもん。そりゃ驚くよね〜」
「ほんと、アイツ猫だからって何やってもいいと思ってるんだから。一緒に入れる訳ないじゃない」
「うんうん、ピュアにとっては、入ってくるのがライトじゃなくて、鳥のおにーちゃんだったら、よかったのにね」
「そうねーコバルトだったらちょっと嬉しかったかもって!そんなのきゃー。ってアイス!」
アイスにそう言われると、ピュアは思わず本音が漏れてしまった。いや、正確にはアイスに引き出されたという感じか。
「な、何言ってるのよ、アイス!コバルトが入ってきたって恥ずかしいに決まってるじゃない!」
「最初はうれしそうに肯定してたのに、なーんでそんな顔を真っ赤にして否定するのかなー?ふふふ、ピュア、そうなんだそうなんだ」
アイスが嬉しそうにピュアをからかう。ピュアはアイスにそう言われると、即座に湯船につかり、鼻の上までお湯に沈んで、顔を真っ赤にしてぶくぶくぶくと泡を作った。
(コ、コバルトと一緒にお風呂に入るなんて、そんな、そんなの・・・)
その日ピュアは湯船にずっと浸かっていたため、お風呂から上がると、顔が真っ赤になってのぼせてしまった。結局その日はピュアは夕飯を作ることができず、コバルトがある材料で見様見真似で作った。んー料理ってやったことあるはずなんだけど、なんかうまくいかないな。
「まったくもう、ライト、お前のせいだぞ!お前が風呂に一緒に入ろうとしたりするからあんなのぼせたんじゃないか」
「ははは、そうだな。コバルトすまん」
コバルトとライトのやり取りを聞いていて、アイスはクスっと笑った。んーん、違うんだよ鳥のおにーちゃん、ごめんね、ピュアがあんなにのぼせたのはあたしが悪いんだよ。けどね、あたしがおっきくなったら、おにーちゃんの彼女にしてもらうからその時はよろしくね。もしピュアとくっついてなかったらだけどね。アイスは夕飯ができる間までそんなことを考えていた。




