序章
このストーリーの序章です。
主人公である胡桃の幼い頃の夢とは...
幼い頃、胡桃の夢は決まっていた。
(困っている人を助ける魔法使いになりたい!)
子供向けのアニメに夢中になっていた胡桃は、それに出てくる魔法使いのとりこになっていた。
魔法という不思議な事を起こさせるその術は、同年齢の子供達も夢中になっていた。
胡桃と1番仲の良い女の子が言った。
「もし、私たちが魔法使いになれたら一緒に悪い人から世界を救おうね。」
胡桃がうなずくと女の子は微笑んだ。
「私たちはずっと一緒だよ。」
胡桃はその2人だけの約束を決して忘れないと心に誓った。
だがしかし、2人の約束は叶うことなく、女の子が突然居なくなってしまった。
(嘘つき。私たちはずっと一緒だって言ってたのに。)
信用していた女の子に裏切られて、胡桃は落ち込んだ。
あの幼い頃の約束も夢も忘れてしまった、ある日。
突然あの女の子が胡桃の前に現れて言った。
「胡桃ちゃん。胡桃ちゃんがこちら側に来るのなら、胡桃ちゃんの息の根は止めないであげます。」
胡桃は即答した。
「−絶対そっちには行かない!」
その理由は簡単。
幼い頃に約束したあの女の子が世界を救う魔法使いとは逆に、世界を滅ぼす存在になっているからだった。
胡桃と夢を約束した女の子は、何があったんでしょうか…
次のお話をお楽しみに!!