死刑だそうです
新発見です 悪役が楽しいとは・・・
ぼくは死刑になることが決まりました
罪状は、異教の流布 勇者の拉致監禁 教会職員の殺傷だそうです
うん 全部心当たりがあります
王家から登城するように言われ、ノコノコ行ったら自分の裁判でした
判決を言い渡されるときの教団教皇のニヤつく顔は忘れません
処刑日は大晦日の正午、「火刑 火あぶり」だそうです
でも、半月も待っていられないので、帰ることにしました
「…用はそれだけ?他にないなら帰るよ?」
踵を返して帰ろうとすると
「ふっ…ふざけるな!こやつを取り押さえろ」
王がぼくを指さして怒鳴る
「…あっ、そうだ」
パァン
ポーチから、ハンドガンを取出し教皇を射殺する
「死刑は、お前だ」
眉間から血を吹き出し、息絶える教皇…
静まり返る謁見の間
「さぁて、次に死にたい奴はどいつだ?」
剣を抜こうとしていた騎士に向ける
「お前か?」
次はさっきまでふんぞり返っていた大臣に向ける
「それともお前か?」
最後に、王に銃口を向ける
「ま、まってくr「ぱん」」
口で音をだし、発射するふりをしたら
王は口から泡を吹いて失禁しながら失神した
「あはははは さて、帰るか 姫様、悪いけど服を全部脱いでくれる?人質にするから」
王の横にいた大人しそうな高校生くらいの女の子に命令する
「そんな…」
「いやなら この城の奴等、皆殺しにして悠々帰らしてもらうよ」
「…脱ぎます」
全部脱ごうとしたので
「パンツは脱がなくて良いよ 武器持っていないか確認するだけだから… 脱いだら一周まわって」
王女は真っ赤い顔をしてその場でくるりとまわる
「OKだ 出口まで案内してくれ」
先を歩く姫の後をついていく
「ついてくるなよ ついて来たら、姫様とついてきたやつを殺すからな…」
王城内を歩きながら
「姫様、これを…」
ぼくが上に着ていたローブを姫様に着せる
「城門まで付き合ってもらうぞ」
「はい…」
城門にたどり着くと
そこには5Mほどもある銀色の巨大な犬が、背中に小夜を乗せて待っていた
「アルフェリオ、小夜 お待ちどうさま」
「ホムラ様が心配してるよ 早く帰ろう」
と小夜が返してくる
アルフェリオが顔を摺り寄せてきたので、彼女の頬をなでながら
「姫様、王様に言っといてくれる?
今後、ぼくの関係者に手を出したら王城ごと吹き飛ばすぞってw」
「そんな…」
「ハッタリだと思う?」
「・・・・・」
「小夜、頼む…」
ドォオオオオオオオオオオオン
王城の南側の尖塔が吹き飛ぶ…
「ひっ」
王女はその場に座り込み、失禁した…
「…そのローブはあげるよ ぼく、変な趣味無いから…」
ぼくは王女に手を振りながら
「じゃあね もう会うことはないと思うけど」
帰路についた
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