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雪の夜の珍事

ちょいエロpart2 苦手な方はご遠慮ください ・・・どの辺まで大丈夫なんだろう・・・

雪がしんしんと降るのを障子の戸を全開にして、こたつに入りながら眺めている


外の気温は氷点下以下だろうけど、この建物は別世界にあるため、窓全開でも外気とは完全に遮断されて、部屋の中は暖かい


縁側に座り込み、降る雪に手を伸ばしているエウリアに


「エウ、落ちないように気をつけろよ」


と声をかけると


彼女は振り返り


「うん 大丈夫」


と言う


ちなみに落ちると、キャンピングカーを基準に、落ちた窓があるだろう空間に放り出される


ぼくの部屋は一階だから落ちても知れているが、車からかなり離れているために戻ってくるのが大変なのだ


「しかし、すごい雪だね…」


こたつを挟んで隣に座るホムラと向かいに座るアルフェリオに話しかける


返事がない…


さっきから、二人とも真っ赤い顔をして呼吸も荒く、口から涎を垂らしてかるく痙攣している…


「二人とも大丈夫か?顔が赤いよ?」


そういうと、ホムラがぼくを睨み


「マサキさ…んっ いい…加減に…しないと…後で…ヒドイでe…んっ!んんっ!!」


と話の途中でこたつの天板を引っ掻きながら強く痙攣して動かなくなった…


こたつは良い 人前で堂々と悪戯できるw


大人しくなったホムラを見ながら、アルフェリオの方に集中する


足の指なので中々うまくいかずもどかしい


「ご主人様ぁ もうダメ… ダメになっちゃう エウちゃん…が落ち…たから、助けに行か…ないと…」


「は?」


さっきまで、エウリアがいた場所を見ると、影も形もない


どうもホムラの声にびっくりして落ちたらしい


「やばいっ」


こたつを飛び出し、エウリアが落ちた近辺から飛び降りる


エウリアはすぐに見つかった


新雪に頭から突っ込んで、パンツ丸出しで雪に刺さってた…


両足をつかんで引き抜くと、ぽろぽろ涙を流してガクガク震えている


「エウ!だいじょうぶか?」


身体が震えて泣く事も出来ないらしい


すぐに彼女を抱き直し、キャンピングカーの方に走る


雪に足を取られて、50mほどがすごく遠い


何とか車にたどり着くとそのまま車を通り過ぎて、エウリアを抱えたまま温泉に飛び込んだ


しばらく、お湯につかっていると震えが止まったのか、ぼくにしがみ付いて大声で泣き始めた


「なんとか大丈夫かな…」


そのうち、泣き声を聞きつけてアリア様や望愛君が飛び出してきて、エウリアを引き取って行った…


ほっとして顔を洗うと一瞬の間に目の前に、鬼神と色ボケイヌが立っていた… すっぽんぽんで…


「…風邪ひきますよ?ごいっしょにいかがですか?」


ホムラは青筋が浮かび、アルフェリオは目が虚ろで正気じゃない


「…スイマセン 軽い冗談なんです 許して…」


朝まで地獄を見せてもらいました…


見事に風邪を引いたぼくは、治癒呪文もかけてもらえず両足のしもやけに苦しみながら、一日布団の上でもだえるのでした


「おじちゃん、リンゴ食べる?」


エウリアが皮をむいたリンゴを差し出してくれる


「ありがとう エウは優しいなぁ」


そういうと


「リンゴなくなっちゃったから、もらってくる」


と言って走って行ってしまった


エウリアさん、どこかに行かないで


障子の隙間から、色ボケイヌがぼくを狙っているんです


「あーーーーーーーっ」

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