月の夜「うさぎさんを美味しくいただきます」
少しエロいです 苦手な方はご遠慮ください
月のきれいな夜
なぜか、夜半に目が覚めてしまった
横にはアルフェリオが規則正しい寝息を立てながら、口から涎を垂らして寝ている…
「…どうしてこいつはこんなに美人なのに、残念なんだ?つかれてるのか?」
確かに、就寝前の彼女は非常に激しかったけど…
口の周りをタオルで拭いてやる
少しうるさそうに顔をしかめる 可愛い奴だ
アルフェリオをいじって遊んでいたら、本格的に目が覚めてしまった
「さて、どうしようか…?これ以上、アルフェリオに悪戯するのも忍びないな…」
そういえば、寝る前に激しい運動をした所為か、べたべたしている気がする
「温泉に入ってくるか…」
身体を起こし、アルフェリオが抱きついている右腕をそっと引き抜く
そうすると彼女はびくんとなって、ぼくを探し始めたので枕を身代わりに差し出す
枕を抱きかかえると、安心したのかまた寝息を立て始めた
全裸の彼女にしっかり布団をかけ、ぼくは部屋を出た
車から出ると、辺りは月明かりに照らされ空気は冷たく澄んでいる
「さぶっ…」
羽織っていた寝巻を脱ぎ、温泉に向かう
そこには、月のかすかな光に照らされた金色のうさぎがいた
思わず、あまりの美しさに見とれてしまった…
彼女はぼくに気づいても、身体を隠すわけでもなく
「ご主人様?」
そこで我に返ったぼくは
「ミーア すまん つい見とれてしまった… 出直してくる」
彼女は少しびっくりした後、微笑みを浮かべ
「今から戻られては、風邪をひいてしまいます よろしければご一緒に…」
確かに体は冷え切っている
彼女の言葉に甘えることにした
しばらくは、二人とも会話を交わすこともなく黙っていたが…
ミーアが温泉の縁に置いてあった桶を引き寄せ
「ご一緒にいかがですか?」
大きな氷の入ったグラスにウィスキーを注いで差し出してくれた
「ミーアはいける口か?」
彼女の幼い容姿に、アルコールは結び付かない
「お酒が好きと言うより、お酒を飲んでいるという雰囲気が好きなんです… 私こんな容姿ですから子供扱いされることが多くて・・・」
彼女は12~3歳にしか見えないが、実際は24歳なのだ
「そういうつもりはないんだが…すまんな…」
「いえ ご主人様は私を大人として扱ってくださってますよ クランの運営とか任せてくれているじゃないですか」
最近、クランのことはミーアに任せっきりだったな…
「ミーア もしかして、お前 今仕事が終わったばかりか?」
「すいません なにぶん手際が悪いので…」
申し訳なさそうに頭を下げるミーア 彼女の大きな耳もうなだれる
「…ミーア 今日から三日間休め ぼくが言える事じゃないがキミは働き過ぎだ 本当にすまない…」
「ありがとうございます… でも、私ご主人様やホムラ様のためなら…」
「ぼくのためだと思うなら休んでくれ… 頼む」
「はい わかりました」
納得してくれたのだろうか…?
「ミーア 何かもう一つお礼をさせてくれないか?何がいい?」
「…なんでもいいのですか?」
「ぼくに出来ることなら何でも」
「あの…私にも「御情け」を…いただけ…ません…か?」
真っ赤い顔をしてうつむくミーア…
「…おいで ミーア」
「はい…」
彼女を引き寄せ 唇を合わせ抱きしめた…
「ミーア?大丈夫か?」
朝日を浴び、半身お湯につかりながらぐったりしている彼女に声をかける
「…あまり大丈夫じゃ…ないです 腰に力が入りません…」
「あははは そりゃ大変だ…」
そういうぼくも太陽が黄色い…
ゆっくりお湯につかっていると 車からアルフェリオが飛び出してきた
「あーっ ご主人様、居た…くちゅん、ズーッ」
すっぽんぽんじゃないか… 起きたらいなかったから、そのまま探し回ってたのか?
「アルフェリオ 早くこっちに来て温泉に入れ風邪ひくぞ」
「うん ごしゅじんさまぁー」
抱きついてきた
と思ったら、ぼくとミーアを交互に匂いをかいでいる…
そして、すごくうれしそうに
「ミーアちゃん おめでとう」
真っ赤い顔で、両目に涙を浮かべながら…
「ありがとう… アル…」
「今日からミーアちゃんもローテーション入りだね 誰がご主人様の子供を授かるか競争だぁ 負けないよ」
「私も負けません」
後にホムラが立っていた…
ホムラはミーアを抱きしめると
「おめでとう ミーア」
「ありがとうございます… ホムラ様…」
「私の言うとおりにしたら上手くいったでしょう?」
ドヤ顔で言うホムラ…
「…おまえら」
ハッとなる三人…
「まあいいや これからもよろしく頼むな ぼくの可愛い奥さんたち…」
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