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最凶メイド型決戦兵器

昼食を終え、お茶を飲みながら一服する


向かいの席に座るメイドさんが二方向に行方を阻むように止められた馬車を見ながら何かブツブツつぶやいてる


馬車の方を見るとあの商人と取り巻きの男たちがこちらをみながらにやにや笑っているのが見える


ホムラはすくっと立ち上がり


「マサキさん、わたしあのおじさんの記憶消してきます」


と言って出て行こうとする


「え?そんな事できるの?さすが神様だね」


彼女は不思議そうな顔をすると


「頭がなくなったら思い出せませんよ 私たちに嫌がらせも出来なくなるから一石二鳥です」


彼女は小柄な体に不釣り合いな大きな胸を張って、ドヤ顔で言う


「物理的にかよっ!ホムラさん落ち着いて」


「私のパンツの見物料を命で払ってもらうんです」


「ホムラさん、殺人はだめだって」


「でも、でも」


珍しく駄々をこねる かわいい


「ぼくは、一生殺人犯の一味として生きたくない」


「くっ・・・ 了解しました、我慢します」



そこでちょっと聞いてみたい事を思い出した


「そういえば、ホムラさんってどのくらい強いの」


「・・・どのくらいといわれましても」


「あの大岩で試してみてくれる?」


直径50Mくらいの大岩を指さしてホムラに言うと


「石をグーで殴ると手が痛いからデコピンでいいですか?」


「?良いけど・・・」


彼女は助手席から降りると、大岩のほうに歩いていく


ぼくも付いていこうとすると


「マサキさんは危ないので車に乗っていてください」


「え?」


「防御用の結界も強めにかけておきますね」


商人たちは何事かとホムラの動向を見つめている


ホムラは大岩に着くと中指に力を込めてかるく岩をはじく


次の瞬間、大岩は木っ端みじんに爆散した


大岩の砕け散った破片が降りそそぎ


周りに止まっていた商人の商隊の馬車すべてが大破する


阿鼻叫喚のパニックになってしまう


何事もなかったようにホムラが戻ってきて助手席に乗り込み


「こんな感じです」


とかわいく笑いながら言う


そこで初めてフリーズから再起動したぼくは


「スゴイね・・・ まさかこれほどとは・・・」


「でもわたし、どちらかというと神法の方が得意なんですよ」


「神法って?」


「神族が使う魔法みたいなものです わたし、この星位なら簡単に消せますよ」


「ホムラさん・・・ 攻撃系の術は使用禁止」


「えーっ?」


頬を膨らませ抗議の目を向けてくる


「怖すぎるよ・・・ 物理だけでも過剰戦力過ぎるのに・・・」


「・・・仕方ないですね わかりました」


渋々だが聞き入れてくれる


そして周りを見回すと


馬車の残骸があるだけで商人たちの姿がない


遠くの方に逃げていく人影がみえる


「残骸くらい、片づけて行けよ・・・」


「私が片付けましょうか?」


「いいよ ほっときな 先に進もう」


「はい では出発進行ぉ」


ホムラのご機嫌も直ったようだ


すこし、草原を走ってまた街道に戻り旅を進める


なんとなく往来が減った気がする 


気のせいじゃないよな・・・


「ホムラさんは怒らせないようにしよう・・・」


ぼくは心に固く誓うのだった

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