夜の森にて
ブックマークありがとうございます
夜の森の中、6人でたき火を囲んでいる
「おし、喰って良いぞ」
「これなに?」
ニアが聞いてくる
「ニャちゃん、カップラーメンだよ おいしいよ」
エウリアが答える
「いや、ウチはニャじゃなくてニア・・・おっおいしい」
「アリアさんとエウちゃんは今晩泊まってくの?」
リリーが二人に聞いくと
「おじちゃんのとこに帰るよ」
「ええ、マサキさんが心配するので・・・」
「夜の森を二人で帰る方がずっと危ないよ 泊まってきなよ」
ニアが慌てて引き止める
「タケシくん まだ教えてないの?」
アリアさんが俺に聞いてくる
「アレ、説明が難しいんですよ こいつ等が使える様になってからで良いかなって・・・」
「ホムラさんは明日には使える様にするって言ってたわ」
「アリアさん エウリアちゃんがもうおねむです」
ヒトミが話に割り込んでくる
エウリアが食べかけのカップラーメンを持ったまま、いつの間にか舟をこぎ始めている
アリアさんはエウリアを抱きかかえ
「急いで帰ってお風呂に入れないと・・・ それじゃあ、失礼しますね また明日」
彼女は、そういうと軽キャンから帰って行った
リリーが車の中を覗いた後、びっくりした顔をして
「いないよ?どこ行ったの?」
「・・・車の中に変なドアがあるだろ?」
「あの壁にドアだけついてるやつ?」
「そう あのドアは別の世界にあるマサキさんの屋敷につながってるんだよ」
「どういうこと?よくわからない・・・」
「ホムラ様の魔法だからな 俺らもよくわからないよ」
「ああ、あの怖い人の?じゃあ仕方ないか・・・」
それで納得できるのかよ ホムラ様すげえな・・・
「明日になれば、お前らも使える様になるそうだから そん時、詳しく説明するよ」
「うん、たのしみにしとく・・・」
「そういうわけで、今日は居住区が使えないから お前らは3人で車で寝ろ」
「タケシはどうすんの?」
ニアが聞いてきた
「俺はテントで寝るよ」
「ウチ等だけ車で寝て、タケシとヒトミは向こうで寝ればいいじゃん」
リリーもうなづいている
「女だけで森の中に寝かせて、俺だけベットでぬくぬくするわけにはいかないだろ?」
「あんた、バカでしょ?」
「うるせえ」
「いいのよ タケシくんはただテントで寝てみたいだけなの(笑)」
ヒトミさん 最近俺に厳しくないですか?
「そうだよ 実は楽しみでドキドキしてるよ」
「でも、本当に夜の森は危ないよ?」
リリーが本当に心配そうに言う
「この車には、半径10Mで結界があるから外で寝ても100%安全なんだよ」
「そうなの?」
「ああ、心配しなくていいぞ」
「なんか・・・いろいろすごいね・・・」
リリーがつぶやいた
「明日からは 毎日風呂に入れるし、ご飯ももっと美味しい物が食えるから期待してろよ」