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メイド型決戦兵器火力重視タイプ

ぼくの目の前で、小夜とツノブタが対峙している


ぼくを呼びに来た小夜が、ツノブタと鉢合わせしてしまったらしい


殺気立つツノブタと逆にボーっと見ている小夜・・・


突然のことにビックリしてフリーズしてしまったのか?


「まずい!」


ハンドガンを取り出そうとすると


ぽとっ


小夜とにらみ合っていたツノブタの首が突然落ち


ぶしゅうう・・・どさっ


首から血を吹き出し倒れるツノブタの身体・・・


呆気に取られ見ていると


小夜の後ろからアルフェリオが現れて


ツノブタの後ろ脚をロープで結わえて、樹に吊り上げようとしている


・・・血抜きか?やけに手際がいいな・・・


吊り上げるのが終わると


「ホムラさまぁ、小夜ちゃんがブタさん捕まえましたぁ」


アルフェリオがホムラを呼びながら車に向かって走っていく


小夜はボーっとしているぼくを見つけると歩み寄ってきて


「マサキさん、今日の晩御飯は豚スキヤキだよ たのしみね」


嬉しそうに話しかけてくる


話しかけられてフリーズが解けたぼくは


「小夜 どうして突然ツノブタが死んだんだ?」


「やだなあ 見てたの?」


はずかしそうにモジモジする


「どうやったんだ?」


小夜の両肩をつかみ問いかける


彼女はキョトンとしながら


「ウインドカッターって言う魔法だけど・・・」


「魔法?呪文唱えてなかったよな?」


「うん ホムラ様が「無詠唱は魔法使いの基本だから」って言うから頑張って練習したの」


「そうなのか・・・」


なんかすっきりしない・・・


そうこうしているうちにアルフェリオがホムラを連れてくる


「これは立派なツノブタですね しばらくお肉には困りません」


「ホムラ様 お肉一杯食べれるの?」


アルフェリオが嬉しそうにホムラに聞く


「毎日お腹いっぱい食べても大丈夫ですよ」


ホムラがツノブタの解体を始める


それを嬉しそうに見ているアルフェリオに


「なあ、魔法使いの無詠唱って常識なの?」


と聞いてみる


「無詠唱の人なんてホムラ様と小夜ちゃんしか知らないよ」


あれ?


「ウィンドカッターなら一分くらい呪文を唱えるのが普通だとおもう」


横で固まっているシオにも聞いてみる


「小夜さん スゴイですね 無詠唱なんて王宮魔術師にもいませんよ 初めて見ました」


やっぱり・・・


「それにウィンドカッターって 普通、切り傷が出来る位であれほどの威力なのは珍しいです」


呆然としていると


解体の終わったホムラがやってきて


「マサキさん、今日の晩御飯は豚すきとドラゴンのステーキです 楽しみにしていてくださいね」


「ドラゴンなんかどうしたの?ホムラさんが捕まえたの?」


「私じゃなくて、小夜さんが先ほど出会いがしらにビックリして20Mほどの炎龍の首を刎ねてしまいまして・・・」


「え、炎龍?」


「お肉が大量にあるので消費しないと・・・毎日、お肉は少々重たいですが頑張って食べてください」


目の前をアルフェリオと小夜が「おにく、おにく」と歌いスキップしながら通り過ぎていく


・・・いつの間にか危険生物が一人増えてる


うちのパーティーって、普通の人間ぼくだけじゃないのか?

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