ノート晒し 9ページ目
「かなり手こずらせてくれたな。まぁいいや。これでこいつは動けない。封印の呪文もかけたから、魔法も使えねぇ。ジ・エンドだな。お嬢ちゃん。さぁてノヴァ様の所へいくぞ」
そういって男はマナの髪をぐいっとひっぱる。
「はっはなせ!」
その時マナの髪をつかんでいた男の手に電撃が走った。ロープも同時に焼けこげてしまった。マナはそのすきに手を伸ばし、赤い笛をとると思いっきり吹いた。「ピー」という高い音色があたりにひびきわたる。
『いつかこちらに来たくなったら、これを吹くといい。ぼくが出てきて、あちらに連れていってあげるよ』というようなことをライドがいってたはず。だからたぶん……。
「こっこいつ!」
髪をつかんでいた男がマナから笛をもぎとり、地面に投げつけ、そして踏みつぶしてしまった。もうそこには赤いかけらがちらばっているだけだ。マナのほのかな希望もくだけちった。
「こいつをはやくノヴァ様のところへ連れていくぞ」
あぁ……神様ぁ~。
「それ、そんなに簡単にできると思う?」
とにっこり微笑んだライドがそいつの頭の上にのっていた!!!
「おっおい。人の頭に勝手にのるな~!!」
「あっ。それは失礼」
とライドは降りてそいつのみぞおちにパンチをくらわし、気絶させてしまった。
「なっ、なんだ。あいつは……」
といいながら、男たちはあとずさった。
「おーい。マナちゃん。だから君が狙われてるっていったのに」
「そんなことより、どうにかしてよ。あいつら」
「はいはい。わかっているさ。でもマナちゃんだけでも、こいつら全員倒せると思うんだけどな」
といいながら、あいつらの方に向かっていき、どんどん倒していく。時に魔法を、時に武道を使って。全員倒し終わるとどこからともなく長いロープを出し、全員をしばってしまった。
「やれやれ。やっと終わった。ん? マナちゃん、君目がうつろだよ。どうしたんだ一体」
仕事の忙しさを理由に更新遅れてしまってすみません。
また今日から、ノートを1ページずつ晒し続けようと思います。
手書きの汚い文字をワードに書き起しながら投稿を続けているのですが、文章のつたなさ以上に誤字脱字が多いので色々大変です。
なるべく当時のままの文章を再現できるようにしていきますので、読み続けている心優しい方はこれからもよろしくお願いします。
ちなみにライドの名前の由来は、英単語練習ノートにRide(乗る)を書き殴っていた時に「そうだ!これ、コイツの名前にしよう!」と思いついたからです。




